ヒットしたが故のクレーム?!

「夏の思い出」の作詩者:江間章子先生は、下記著書の中で

記述されていますが、曲がヒットした事で、多く寄せられた、

疑問点や指摘について、ご自身で解説されていらっしゃいます。

<題名が間違っている!!?>

  ~夏に水芭蕉は咲いていない~

曲が人気を得るまでは「尾瀬」は一般の方々には、

「見知らぬ土地」でしたが、NHK「ラジオ歌謡」で

放送されて以降人気を得ると、同時に多くの人々が

「尾瀬」に押し寄せ、一気に観光地化。

 

♪「夏が来れば~」🎵

・・・と歌われているし、題名も「夏の思い出」の為、

人々は「通常の夏の時期」に「水芭蕉の花」を期待

して「尾瀬の湿原」へ出かけたのですが、

 

「咲いていない!!!」

 

・・・と愕然とする人々。そう、水芭蕉のお花の時期は

雪解けの頃から5月、6月の半ば位まで。7月8月に

は咲いていないのです💦

 

先に答えを申し上げます。江間章子先生が「夏」と

表現されるのは、当時の実際の夏ではなくて、

5月、6月頃のこと。江間先生は「歳時記」の影響

によるものと著書に記述されています。

 

ちなみに、「歳時記」には、俳句の季語が掲載され、

「水芭蕉」は「夏」の季語となっています😊

 

・・・なので、間違ってはいないのです💦水芭蕉の

お花を楽しみたいお方は、その時代の季節情報を

確認してから出掛けた方が安心かもしれませんね。

地球温暖化や異常気象などが当たり前の時代。

自然破壊も、観光地化した事で問題になったそうです。

 

自然保護に意識を高く持ちながら、花の時期を確認

して、感謝しながら愛でる心を持ちたいですね😉💖

 

<水芭蕉は匂わない!!?>

江間先生からの答え(解説)

「花そのものから、鼻がかぐ匂いでなくとも、その情景から

 漂うものを『匂っている』と表現していいのが、詩の自由

 なのだ」

 

ちなみに、「夏は来ぬ」の1番に出て来るように、

♪「卯の花の匂う垣根に」🎵

「匂う」とは、「香る」という意味では無く、白い花が美しく映える

様子を表現しています。もっとちなみに解説しますと、夏は来ぬ

の1番は、「万葉集」の要素を引用して作詩されています。

詳細は、「夏は来ぬ」をご紹介させて頂くときにご案内致します。

 

次回は、NHK「ラジオ歌謡」で放送以外に、世の中の方々に

人気を得るようになった軌跡や、その他エピソードをご紹介

致します。お楽しみに~🎵