NHKラジオ番組「国民歌謡」で誕生した曲
 
「椰子の実」の詩の誕生のきっかけを作ったのは、
1898年(明治31)年7月、柳田國男氏伊良湖岬
恋路ヶ浜で漂着した椰子の実を発見した感動話を、
東京の近所に住んでいた親友:島崎藤村先生に話し
たこと・・・という内容は、前回ご紹介致しました。
そして、最終的に世の中に発表されたのは、3年後
1901(明治34)年8月25日「椰子の實」という題名で、
本名:島崎春樹と言う名前で、「落梅集」が春陽堂から刊行
その落梅集に収録されました。
 
さて、それから35年後、既に放送中だった、NHKラジオ番組
大阪中央局「国民歌謡」の担当者が、「椰子の實」の詩を
携えて、オルガニストの「大中寅二氏」に、曲を付す様依頼。
殆ど寅二先生のデータが
ありません。これがデッサンの精一杯でした💦ご了承を
 
ちなみに、寅二さんの息子さんは、犬のおまわりさんや、
サっちゃんなど可愛い童謡を沢山作られた作曲家:大中恵
さんです。
(だいちゅうおん ではありません、おおなかめぐみさんです)
 
何と!依頼を受けた大中寅二氏は、数日で曲を完成させ、
更に驚くことに、7/9に完成したこの曲が、歌唱付きで放送
されたのは、7/13~。早い!!なんてスピードでしょう。
 
そして、歌唱を担当したのが、当時大人気歌手だった、
ロイド眼鏡に燕尾服、直立不動で歌うスタイルが有名の
「東海林太郎氏」でした。
国境の町などの曲で人気を得ていたため、曲調の違う
「椰子の實」を素晴らしく歌ったことで、更に人気を得る。
 
そして、その年の12月にポリドールレコードより東海林氏
歌唱版のレコードが発売されました。
 
う~ん・・・画に自信がない私には、かなりの勇気が必要。
伝わると良いのですが・・・💦
 
次回は、歌詞の意味について、ご紹介させて頂こうと
考えております。
 
お楽しみに~🎵