「希少な大正ガラス」
書斎から下地窓側に回ると広縁が眼に映ります。
間取りにある広縁には、全て希少な大正ガラスの格子窓が
配されています。
大正ガラス
明治から大正時代に作られた歪みなどが出ているガラスの事。
まだガラスを作る技術が十分でなく、窓ガラスを作るのはとても
難しい事でした。大正時代に作られた窓ガラスを見てみると、
歪みや泡などの不純物が混じっているガラスを見る事ができます。
これは、「手吹円筒法」で作っている為だそうですが、現代になり、
その歪みなどが、味があり、大正ロマンを感じさせると人気が出て
います。窓ガラスの技術向上と格子窓等のオリジナルデザインが
目立つようになる。技術が発展していき、ようやく昭和初期の頃に
一般庶民の間にもガラス商品が出回る様になっていった。
町屋園
大正後期~昭和初期にかけて建築された数件の別荘地一帯
の総称。旧藤村邸もその中の1棟。当時ではとても高額な購入
額を支払ったという記述があります。当時の技術や希少な材料
を配した建物だった、旧藤村邸の広縁前面には、大正ガラスの
格子窓を配しています。素晴らしい。殆ど現存しているのは貴重。
別荘として作られた旧藤村邸。意匠にこだわった町屋園の為、
茶室風の作り、掛込天井他も取り入れているので、当時希少
だった大正ガラスの格子窓を広縁前面に配したのでしょうか。
凄いですね。
因みに、広縁の南側の戸袋の内側には、引き戸??があります。
この建築に関する解説を再度、管理人さんに聞いてきます。
撮影させて頂くだけで必死でした💦 隠し窓みたいに見えます。
次回の取材は、先生がお好きだった白いお花の1つ、「梔子」の
お花が満開の頃、伺う予定です。四季折々の庭園の様子を
1年、撮影させて頂く予定です。ここまで来たら、追いかけましょう。
あなた様にもお喜び頂けたら、努力してるかいがございます。
今後ともマイペースに焦らず、無理せず、頑張りますので、
応援の程宜しくお願い申し上げます。
ではでは・・・。