旧藤村邸の広縁を囲む窓ガラスは全て、
「大正ガラスの格子窓」となっています。
大正ガラスとは、明治から大正時代に作られた
歪みなどが出ているガラスの事を呼ぶそうです。
大正時代の建築物に使われた窓ガラスを見てみると、歪みや
不純物が混じっているガラスを見る事ができます。これは、
「手吹円筒法」で作っている為で、現代、その歪みのあるガラスが
味があり大正ロマンを感じさせると、人気が出ているとか。
大正時代の窓ガラスの制作技術の向上と、格子窓等のオリジナル
デザインが目立つようになり、発展し続け、昭和の初め頃ようやく
一般庶民の間にもガラス商品が出回るようになっていきました。
旧藤村邸は、別荘として作られた建物で、意匠にこだわって作られ
ましたから、貴重な大正ガラスの格子窓を全面に配したのでしょうか。
凄い贅沢な作りで、今では大変希少な文化遺産ですよね。凄い!