2021年1月の国会で2035年までに国産車のすべて(普通車など)の完全ev化(電動車)にすると、述べています。

国内最大手自動車メーカーである、トヨタは無理であると警鐘を鳴らしています。

中国では、EVに力を注ぐメーカーがあります。それはBYDです。

BYDは、現在電気自動車販売台数世界一です。



以前、ベンツの下請け的な仕事をこなしていた関係上、ベンツが作るEV車の電池の部分を受け持つそうです。

BYDの何がすごいのか?

※BYDのEVに採用するリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)は、ほかのEVが使うリチウムイオン電池に比べると、希少金属をほとんど使わないことからコストが低くなるという特長がある。

中国は、日本とは違い自国でリチウムを産出することができる国です。

例えば、老眼鏡を作る際に原材料の調達はどのように行うか?人件費は?工場の設備の減価償却費や維持費は?などを考えると、日本の老眼鏡と中国本土で生産される老眼鏡のコスト、また出荷する際の製品価格は中国のほうが圧倒的に有利である。

例えば、日本の鯖江の老眼鏡を例に取ると、鯖江の老眼鏡は原価がかかりすぎるあまり、最低価格が約1000円になります。これと現在ほとんどそん色がない製品を中国で作れば、ダイソーやキャンドゥで売っているように、製品価格を65円ほどで作ることができます。何が大きく違うのか?

BYDの電気自動車と日本の電気自動車でもいえることですが、それは中国では原材料(資源)、それと豊富な労働力で老眼鏡だけではなくすべての製品を格安で作ることができます。中国がリチウムイオンの電池を作る際に、すべての原材料を自国で賄えるということです。

先に例に上げた老眼鏡で、中国は日本の100円均一店に出荷ができます。原価60円や65円で出荷ができるのです。それに比べて日本では、鯖江で老眼鏡を作れば最低でも1老眼鏡当たり約1000円の出荷価格になります。

日本と中国の大きな違いは、物を作る際の原材料の調達、労働賃金、消費税があるかないか、物流の効率化など、日本と中国では大きく違います。

日本では、日本では海水や天然水以外では、コストがかかるものばかりです。中国では逆に人口に対して天然水が不足する一方で、工業生産に欠かせない原材料が豊富で、ほとんどの製品を自国の原材料で賄うことができます。



日本で電気自動車を作る際に、やはりネックとなるのがEV(電池)です。リチウムイオン電池は中国の企業が格安で作るために、BYDのような電気自動車に実績がある自動車メーカーが優位に立ちます。

もし、日本の国会でも2035年までにEV化を進めていくならば、トヨタは世界の自動車メーカーから陥落してしまいます。

やはりリチウムイオン電池で、日本は優位に立つことが出来ず、中国との老眼鏡の製品価格でもわかる通り、日本のトヨタに電池を供給するよりも、自国のBYDに供給したほうが中国のリチウムイオン電池メーカーは有利です。もっと自動車車載用のリチウムが産出されたり、またほかのエネルギー源が誕生するのであれば、再びトヨタが世界に君臨することとなります。

BYDの株価 (香港株式市場)


現在、BYDは電気自動車生産で世界一です。
株価も以前とは全く違います。

日本でもBYDの電気自動車が販売されていますが、やはり電池の価格が車体価格に反映しており、日本の電気自動車やドイツ、アメリカ合衆国の電気自動車より価格的に安いようです。

日本は、あらゆる国の蓄電池用のリチウムを探していますが、やはりチリでも産出されても輸送コストや日本に入ってくる際の輸送コスト、国内に入れば税関を通すなどあらゆる手間暇がかかり、中国とは大きく水をあけられます。

日本は特に電気自動車用のリチウムの調達がネックとなり、日本国内では電気自動車の生産では中国にはかないません。

現在、日本では補助金を出して電気自動車の普及を促進していますが、自宅近くに充電設備があるところは有利ですが、地方では充電設備が追いついておらず、自動車の充電量に応じて走る距離が制限され、地方の充電設備が完備されていないところでは、外出もままならい状況に陥ります。地方ではガソリン車やディーゼル車のほうが使い勝手がいいと思います。田舎の僻地などでは、自宅に充電設備を完備しなければ、出かけられない状況に陥ります。

政府の補助金は新車価格に補助が出ますが、自宅の充電設備(兵庫県の一部では自宅の充電設備に補助金)や中古自動車の電気自動車などには補助金が出ません。

日本では、大手自動車メーカーであるトヨタが中国のBYDに大きく水をあけられそうな勢いです。

ドイツでは、電気自動車は無理があると新しい案を模索中です。私は日本でも電気自動車は賛成ですが、充電設備やまた自動車の走行距離をガソリン車並みに考えると、車体のコストがかかりすぎて、普及にはやはり日本政府が重い腰を上げないと無理な話です。また日本の自動車メーカーであるトヨタの存続もかかっており、電気自動車を日本で普及させる話はとても無理があります。

普通乗用車で、ガソリン車並みに走行距離を稼ぐ電気自動車の車体価格は、約1000万円です。

ガソリン車であれば、中古自動車で10万円位から存在します。日本国民が全員お金持ちであれば、1,000万円ほどの電気自動車が普及するかも知ればせんが、とても無理があり私は電気自動車だけを優位に考え、ガソリン車やディーゼル車を粗末に考えてはいけないと思うのです。

電気自動車の補助金も中途半端な金額しか補填されません。また充電設備もおろそかにされたままです。また日本で普及している電気自動車はどれも充電一回当たりの走行距離が短いものばかりです。(走行距離で1,000kmほどのものもありますが、金額が高額です。)日本では、電気自動車の普及に無理な話が多すぎて、2035年の普通自動車の完全な電気化は無理で止めた方がいいと考えます。

皆様は、どのようにお考えでしょうか?

わたしは自動車メーカーに勤めていませんので、率直な気持ちを聞きたいと思います。