60代の就業率(男女別)

年齢 就業率(男性) 就業率(女性)
60~64歳 81.1% 56.8%
65~69歳 57.2%

36.6%

70~74歳 30.2%
75歳以上

9.8%

日本人の60歳から64歳までの就業率は、男女平均69%、65歳から69歳では47%、70歳から74歳では30%に達します。

60代前半の男性については5人に4人は働いているという統計データとなっています。ほとんどの男性が働いていると言っても過言ではないでしょう。女性についても2人に1人以上が働いています。どちらも年々増加傾向にあるので、今後も伸びていくことが予想されます。

男性については生涯現役が一般的になっています。女性についても働く場所が増えてきているので、非正規雇用が多いながらも増加傾向にあります。

こういった方々は、65歳に達してから年金を受け取りながら、仕事を続ける人々です。

それというのも1999年までとは違い、年金受取年齢が60歳から65歳となり、物価で考えると1999年の60歳で受け取る年金より少ない金額が2,000年以降受け取ることとなり、特に一般会社員を長く勤めた方や派遣社員、契約社員の期間が長かった方など、年金だけでは生活が出来ませんので、現在の日本は景気が良かった時代とは違い、生涯現役または70歳や75歳まで働き、やっと年金で生活が成り立つと思います。物価に対して低すぎ年金支給額で、日本の就労人数の不足を高齢者で賄う時代になっていると思います。

今でも、年金を65歳から受け取る方がほとんどだと思うのですが、年金では生活が成り立ちませんので、年金の不足を働きながら補い老後の資金や介護施設へ入る際など、また高齢となり夫婦のどちらかが介護施設へ入る際には、年金では入所が困難なために、やはり働きながら高齢者施設の不足金を補わなければなりません。

昭和の時代に女性の退職年齢が50歳、男性は55歳の時代がありました。当時の平均的な寿命が男性60歳代女性で60歳代後半から70歳代と現在より短命でしたので、、当時としては女性50歳、男性55歳が妥当だったのでしょう。

現在の日本は、年金支給開始年齢を次期68歳や70歳からにしようと議論されています。

現に先進国で次期68歳の年金支給開始年齢と決まった国もあります。

日本の平均寿命は、男性81,25歳、女性が87,32歳です。

70歳からもし年金を受け取ろうと考えるのであれば、男性で約11年間(年金支給は誕生日の翌月から計算されその2ヶ月と15日後に支給されるため)、女性では約17年間受け取れる計算です。

現在、65歳からの年金支給年齢として選択する人が多く、働きながら年金支給額で生活に不足する金額を得ている方々が多いことがよく分かります。

以前、55歳や60歳で定年となり、年金60歳支給の時代では、男性が奥様に先立たれると後を追うようの命を落としていたと言われていました。現在、70歳や75歳まで男性が働くのであれば、仕事が大好きな人はいいでしょうが、自分がやりたいことも出来ずに、仕事だけで死んでいくのはなんだか可哀想な気もします。

働くだけ働いてゆっくりと余生を生きれる時代が、過去の日本にはあったのです。本当に仕事が大好きで仕事人間で仕事しか楽しみがないと言われる方は、仕事だけしていれば幸せでしょうが、実際には仕事よりしたいことがたくさんあるはずです。特に雇われて働かれている方で、仕事が趣味で死ぬまで働きます。と言われる方は少ないはずです。

しかし、60歳代やそれ以降働かれる方は、生活のために働かれているようで、年金を受け取りながら働くでしょうから、生活には余裕が生まれるでしょうが、近年景気が良かった時代やバブル期では、とても考えることが出来ない世の中になっていると感じます。