2016年は本当にハード/メタルなアルバムが大豊作だった。
今更なんだけど、あとで「2016年に何買ったっけ?」と
忘れない為にも個人的ベストアルバムを列記しときます
1位 Megadeth 「 Dystopia 」
1回聴いて目が点、2回聴いて鼻血ブー、3回聴いて中毒化した超快心作。
メガデスは過去の栄光にすがるバンドじゃなく、
「今」を生きている超カッコいいメタルバンドだと痛感した1枚!
第59回グラミー賞の最優秀メタルパフォーマンス賞に輝いたのも納得
参考記事
あまりにもカッコ良過ぎて驚いた!Megadethの「Dystopia」
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40072542.html
同率1位 Alter Bridge 「The Last Hero」
アルターブリッジがアメリカのバンドだというのが不思議過ぎる。
彼らの作る音楽は欧州バンドが奏でそうな哀愁と芯の強さが漂っていて
マイルズ&マークのギターソロには心が締め付けられることも多く、
日本人のロックファンにもドンピシャなツボを心得てる。
個人的にハードロックバンドの中で今、一番好きなのがこのアルターブリッジ。
参考記事
ヤバイ!Alter Bridgeの「The Last Hero」に背筋がゾクゾク!
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40317051.html
3位 Korn 「The Serenity of Suffering 」
元々Kornは苦手だったワタシ。
暗いし、ネチッこいし、サビがないし、みたいな。
ところがグラミー賞にノミネートされてる話を知って
たまたま聴いた新曲にいきなりノックアウトされ、
そこからアルバムを買って全曲聴いたところ、目から鱗が落ちてしまった。
昔のイメージでの思い込みや聴かず嫌いはダメだと教えてくれたのが
このアルバム。
この後、過去作に遡りワタシのKorn大好き病が発症、現在に至ってます(笑)
参考記事
聴かず嫌いで損をするところだった!KORN編
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40432616.html
4位 Dream Theater 「The Astonishing 」
今回のアルバムは練りに練られすぎている、というか
映画のサントラかロックオペラとして「動く物体」と一緒に見聞きすると、
その世界観が存分に楽しめる作風。
Disc 1、オープニングの"Dystopian Overture"は本当に素晴らしく、
ペトルーシの流れるようなギターの音で心が締め付けられる。
その後に続くGift Of Musicへの流れも軽やかで「歌を聴かせる作品」らしく
ラブリエのドラマチックな唱法には惚れ惚れしてしまうほど。
しかし残念ながら中盤に似たようなタイプの曲が続く部分もあり、
いつものドリムシを求めた状態で聴き進めると後半で物足りなくなってしまう。
Disc 2の"2285 Entr'acte~Moment of Betrayalで盛り返すが
やはり途中からDisc1と同じ運命に。
私にとって彼らは「神」だけれど、神様の創造物でもすべてを盲目的に大好きに
なるわけではないので残念ながら4位という結果に。
参考記事
訂正☆ドリームシアターの新作「The Astonishing」はやっぱり凄かった!
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/39876714.html
5位 Spiritual Beggars 「 Sunrise To Sundown 」
マイケル・アモットがアーチエネミーと掛け持ちでやってるスピリチュアル・ベガーズ。
70年代ハードロックのイイとこ取りをした楽曲はワタシ達世代には心地良く、
今作もパープルっぽかったり、クリムゾンのリフ拝借があったりと微笑ましい。
参考記事
疲れた頭にSpiritual BeggarsのSunrise To Sundown
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/39971013.html
6位 Black Stone Cherry 「 Kentucky 」
新作含めて5作すべてに確固たる一貫性があり、
一度好きになったらアルバムすべてを最後まで安心して完食できる。
欧州ハードロックなメロディラインなんてこれっぽっちもなくて、
ひたすらアメリカを感じるのみ。
但し、同じアメリカでもニューヨークのモダンさ、ロサンゼルスの華やかさとは
全く違って、彼らの出身地であるケンタッキーの持つ埃っぽさと男っぽさだけ。
重くてカッコいいハードロックを聴いてみたくなったらぜひご一聴を!
参考記事
最近のヘビロテは・・・Black Stone Cherry!
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40040041.html
7位 SIXX:AM 「 Prayers For The Damned Vol.1 」
「 Prayers For The Blessed Vol.2 」
2016年の春と秋に2枚別々に発売されたこのアルバム。
彼らの魅力は何と言っても楽曲に漂う哀愁=メランコリックさ。
ヘヴィメタルでもグラムロックでもなく、カテゴリー分けするなら
「メランコリック・パワーロック」とでも命名したらピッタリかも。
モトリークルーでの立場とは違い、ギターのアシュバ、
ヴォーカルのジェイムズを輝かせる為に「裏方に徹したニッキー」
を味わえるのもこのバンドの魅力。
参考記事 Part.1
メランコリック帝国に溺れそうなSIXX:AM 「Prayers For The Damned Vol.1」
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40177169.html
参考記事 Part.2
かなりイイ!SIXX:AMの Prayers for the Blessed Vol.2
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40442837.html
8位 Metallica 「 Hardwired... to Self-Destruct 」
同8位 Anthrax 「 For All Kings 」
同8位 Testament 「 Brotherhood of the Snake 」
メタリカは賛否両論と騒がれた割には前作Death Magneticと同系統で一安心。
嫌いだった前々作St.Angerみたいじゃなくて本当に良かった(笑)
アンスラックスとテスタメントも非の打ちどころがなく、
メタリカ同様に何の不平不満もないアルバム。
この路線を突き進んで下さい♪
9位 Avenged Sevenfold(A7X) 「 The Stage 」
若いメタルバンドでは今でも1番大好きなA7X。
同じようなアルバムを出してちゃ自分達も成長出来ないと悟ったのか、
キラキラしたヘヴィメタルから卒業し、ちょっとプログレっぽさや
近未来系を意識したのが今作。
ギターの音を聴けばシニスターだとわかるし、声を聴けばマットだとわかる。
彼らの個性はすでに確立され、その上で今作はバリエーションの1つだろうけど
今後も長く続くであろう彼らの歴史の中にあって、10年後には埋没されている
可能性もありそう。
参考記事
Avenged Sevenfoldのニューアルバム「The Stage」賛否ありそう(苦笑)
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40308583.html
10位 The Dead Daisies 「 Make Some Noise 」
元モトリークルーのVo、ジョン・コラビが参加したこのアルバム。
端的に言えば
「エアロスミスに影響を受けた、ちょい悪オヤジ達のごきげんハードロックバンド」
曲もキャッチーで聴きやすく、ジョンの声もモトリー時代より滑らかさがある。
ダグ・アルドリッチ目当てより、コラビ目当てのファンに価値がありそうかな。
参考記事
カッコいいコラビとダグのThe Dead Daisies♪
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40339587.html
同10位 Tremonti 「 Dust 」
アルターブリッジでも活躍してるマーク・トレモンティの別バンド。
すでにCreedの色は皆無で、アルターブリッジでは欧州テイストのハードロック、
こちらでは男くささ満開のハードロックを聴かせてくれる。
参考記事
ハードロックなTremontiの「Dust」届きました~
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40088838.html
以下は順不同でお気に入りのアルバム
Volbeat 「 Seal the Deal & Let's Boogie 」
彼らの楽曲を表現するのに使ってた言葉は
「メタリカmeetエルヴィス・プレスリー」
しかし今作ではメタリカ色が殆ど無くなり、
普遍的ヘヴィメタル+プレスリーとなってしまった。
それはそれでカッコいいけど、何かちょっと物足りなさも。
参考記事
脱メタリカ!なVolbeatのSeal the Deal & Let's Boogie
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40349331.html
Enuff Z'Nuff 「 Clowns Lounge 」
ズナフの音楽性はビートルズとチープトリック的アプローチをベースに
ドニーの鼻にかかった癒しヴォイスがたまらないパワーポップ。
このアルバムはアウトテイク曲を新録したらしいけど、
ワタシが愛してやまない「出来の悪い子ほど可愛いドニー・ヴィー」の声が
聴けるだけで、もう嬉しくてたまらない。
現在は脱退しているドニー。ソロで活動を続けて下さい!
いや、出来ればズナフに戻って欲しい・・。
参考記事
胸キュン健在♪イナフ・ズナフの未発音源集「Clowns Lounge」
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40435948.html
Scorpion Child 「 Acid Roulette 」
70年代ハードロックの美味しい部分を継承したScorpion Child。
若い女子にはまずウケないし、マニアが楽しむ秘密のアルバム?(笑)
参考記事
ヘタうま健在♪Scorpion Childのセカンドアルバム「Acid Roulette」
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40167427.html
Dizzy Mizz Lizzy 「Forward in Reverse」
爆発的に大ヒットした「Glory」が聴きたい為に
1996年の初来日公演を観に行った懐かしのディジー・ミズ・リジー。
長らく聴かなかったなぁ~、と思ってたら20年ぶりに新作が発表された。
彼らの楽曲は古さをあまり感じない。
Gloryのような大ヒットはなくても、良質な音楽を作り続けて欲しい。
Periphery 「 Select Difficulty 」
ドリムシのジョン・ペトルーシの(義理の)甥っ子がやってるプログレメタルバンド。
グラミー賞にノミネートされるほどの実力派で、グロウルとクリーンヴォイスを
巧に使い分けている「イマドキ感」も十分。演奏は本当に上手い。
Last In Line 「 Heavy Crown 」
言わずと知れたDioの元メンバー達によるロニーリスペクトしまくりアルバム。
演奏はモロにDioだけれど、声にロニーを求めて聴くと物足りないかも。
正統派ハードロック好きにはたまらない音なんだけどね。
2016年は本当に大量過ぎるほどの素晴らしいアルバムが沢山発売された年だった。
そんな中で自分には残念ながら合わなかったのもチラホラ。
ということで、下記は「今後はもう聴かなくていいかな~」的アルバム
Bury Tomorrow 「 Earthbound 」
メロディックメタルコアなバンドで、クリーンヴォイスとグロウルを交互に
織り込む手法はイマドキメタルでよくあるパターンだけど・・・・・
正直もう、このテの音は食傷気味。All That Remainsと聴き分けがつかないくらい没個性かと。
参考記事
https://blogs.yahoo.co.jp/yuko_niji/40083162.html
Gojira 「 Magma 」
これまたグラミー賞のメタル部門にノミネートされてたので聴いてみたけど
古い時代のプログレや何かよくわかんない系の音が濃過ぎてちょっと難敵。
何でこれがメタル部門にノミネートされるのか不思議過ぎる。
拘り部分が自分の好みじゃないというだけのことで、
バンドとしては凄い才能があるのはよくわかるよ。
Opeth 「 Sorceress 」
こちらもプログレ色が濃いスウェーデンのバンド。
そこそこ広いキャパで来日公演もしてるし、世界中で人気があるのも知っている。
しかし前作も「それほど好みではないなぁ」と感じた感覚は今作も同じ。
"Chrysalis"と "Era" のような曲は大好きなんだけどなぁ。
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さぁ、2017年も色々とCDを買いまくりますよ~