きのうの福島の報告です。


会社の社長、森田さんの企画で、気象関係者など40人ほどが参加しました。

雨風強まる中、大型バスで出発。

バスの中は気象予報士だらけで、皆それぞれ携帯でレーダーをチェックしてました。

そして、発達した雨雲とともに、福島へ。


まず向かったのは、福島県田村郡三春町。

日本三大桜『三春滝桜』が有名です。

毎年、この時期は多くの観光客が訪れますが、今年は震災の影響で激減しているそうです。

きのうは悪天候のせいもあるとは思いますが

駐車場にはまだまだ空きがあり、ツアーが少ないため大型バスもほとんどありません。

帰る時にあったバスは、私たちのバスだけでした。


三春町の方は「来てくれるだけで支援です」とおっしゃっています。

桜は、地震にも負けず、雨や風にも負けず、元気にたくましく咲いていて、

桜からパワーをもらいましたょ。


桜を見ていたときは雨がやんで、なんか不思議な感じがしました。


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(なぜか、写真小さくて・・・すみません・・・クリックしたら大きくなるかな)



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次に向かったのは、三春町での野菜の直売会。風評被害も深刻です。

私も、きゅうりやじゃがいも、しいたけ、いちご・・・たくさん買って帰りました。


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ここでは、音楽活動をしている予報士の仲間が、ギターを演奏し歌を披露しました。

町の皆さんも一緒に手拍子。

少しの間でしたが、三春町の方々と交流できてよかったです。

「みんなこうして頑張ってるからね、また来てね」っておばちゃん言ってたな。


そして、バスはいわき市小名浜へ向かいます。

このあたりの町並みは普通に見えるな…と思っていると、

突如現れたがれきや、なぎ倒されたポール。

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海沿いでは、船が陸地に乗り上げていました。

TV画面で見ていた時と生で近くで見た時の感覚は全然違いました。

TVでは臭いも伝わりませんしね。


3月11日午後2時46分までは、このあたりも”普通”だったはず。

この観光案内所ではスタッフが観光客の応対をしていたのかな、

このコンビニは通常通りに営業してたんだろうな、

この船は・・・、などと色々想像していました。


今回、伝え手として、現場を実際に自分の目で見て確かめて何かを感じとってこよう。

そう思い、被災地へ行くことを決めました。

今後は、なんとしても2次災害を防がなくてはなりません。

雨による土砂災害、暑さによる衛生面の問題。

問題はたくさんあります。

私にできることは小さなことかもしれませんが、

予報士として伝えなくてはいけないことを、しっかりお伝えしていこうと思います。


*****


バスの中では気象の大先輩方のお話を聞くことができて、貴重な機会でした。

早朝に起きて、夜東京に戻るというハードスケジュールでしたが、

参加してよかったと思ってます。


明日は、「震災に負けない お元気ですか日本列島」はお休みです。

ちょっと風邪をひきそうな気配がするので、ゆっくり休みたいと思います。