浮遊する偶像に賛美の舞姫



一万回の時空へ捧げつづけ
愛のことばをさがして生きる




暗闇に星が指差す光り
戻らないイマを取り戻せない


見えていたはずの形が
声にならない過去に化す


あんなにも燃やしつづけた
端から灰にしてしまうよ





埋葬する偶像に悲哀の舞姫


衝動も無力に愛に泣くだけ
熱い涙にこんなにも願うのは



すべてを間に合うように知らせる





真なる理に無言の悲鳴よ







「なにもかも失わないと得られない賭け」







布をください


裸体を隠すために


わたしのなみだを拭くために








声にならない叫びの祈りを

舞うために











なぜか
あなたの苦悩が


初めて解る気がした夜だった









稲葉 志穂





同時のわたしのペンネームです。