テレビで「北のカナリヤ」を見て、夫婦してとても心をうたれてしまった…という流れで「北の桜守」を観てきました
いやぁ、観に行って良かったです
はじめは、ちょいちょい挟まれる舞台劇に少し違和感を感じたり、いくらてつ役の吉永小百合さんがお美しいとはいえ阿部寛さんと夫婦というのはちょっと厳しかったし、堺雅人さん演じる修二郎がソフトバンクのCMの社長とかぶってしまったり(笑)、そして断崖絶壁を登って神社にお参りするシーンはただただ驚くばかりそう、ツッコミどころが沢山あるのです
でも
その違和感を感じてた舞台劇が後半、てつの心証風景として心に響き、琴線に触れるのですラストの舞台劇は、ただただ美しくて、複雑な気持ちだけど幸せで、温かくて…なんでこんなに涙が出るのか自分でも不思議でした
南樺太から引き揚げてきた親子のとてつもなく凄絶な体験。
時間が経って、その縁の地を親子が巡り、辛かった事を思い出しながらも、二人の今の力で楽しいことに塗り替えていく…
そして、一番のトラウマであろう事を思い出してしまう。てつが「私は幸せになってはいけない人間なの」と心を固く閉ざしてしまうほどの辛いこと。
それも最後に、少し悲しいけど思いやりのある方法で解消されます認知症が進みボケてしまっているてつは、亡き夫(ホントは子供の修二郎)に命がけで守ってきた表札を手渡すことができ、亡き子供(引き揚げ途中で亡くなった進次郎の兄)に幻覚の中で約束していた満開の桜を見せてあげることができたのですトラウマからやっと抜け出して、やっと幸せになってはいけない自分を解放できた
そこでラストの舞台劇。劇はてつの幸せの象徴で、その舞台を修二郎夫婦でほほえましく見守っている。なんて素敵なんだ
いい映画でした。
旦那さんも同じように感じたそうです
今、学びつつある心理学やカウンセリング的な事もなんだかリンクしてきて…
過去の辛い体験にフタをしたままでは幸せになれない、その辛い体験の感情を味わいきって抜けていかないと足枷になってしまう。理性ではなくて情動レベルで味わいきる。
でもその辛いことを抜けるができるのは、楽しい・嬉しい体験や感情という支えがあってこそ。
なるほどな~。
最後にテツが幸せそうに笑ってる姿を見て、私も浮かばれました
川越卸市場にあるMarketterrace美味しいお野菜を使ったランチビュッフェでしっかり満たされて参りましたとさ
ではでは~