その胸専門の小さなクリニックは、とても綺麗なクリニックで、受付の女性もお医者さん(男性)もとてもクールな印象でした。
マンモグラフィとエコー検査をやりました。
エコー検査をしながら、先生が「あぁ、これガンですね」と、さらっと言った。
『へええ、ガンの宣告ってこんなにさらっと言われるんだ』と、それがまず最初に思ったこと。
そして、「はぁ、やっぱりガンですか」と私。
先生は「これは全摘だね。大きさからはステージ2」とおっしゃる。(後の検査結果でステージは3cとなりましたが)
ていうか全摘って何よ?
「全摘ってなんですか?」
「胸全体を取っちゃうこと」
「はぁ」
その時の私は乳がんについて全く知識が無かったので、これ以上の質問は何もできなかった。
先生いわく、次回しこりに針を刺してガン細胞の検査をするとのこと。
その後、紹介状を持って大きな病院に行って、そちらで治療する流れです、とのこと。
何のショックもなければ、落ち込みもなかった。
がんに対しては「ふーんそうか」と思った。
そもそも今までの人生を思うとがんになることには心当たりがあり過ぎて、驚きもない。逆に、よくぞこの歳まで無病できたもんだと改めて感心すらした。
でも、困った。
ただただ、困った。
大変そうだな。
子供達に何て言おう。
ていうかガンてほっといたらダメなのか?
治療しないといけない?