『あした』ってのは、毎日来るもんだと思ってた。



とゆうか、そんなこと考えたこともなかった。




でも、20年前のあの日、

空を見上げ、




もう明日は来ない。




そう思った。





目の前で起こっていることが、とても現実のものと思えず、

なんども目をつぶって、、、、、

これは悪い夢で、目を開けたら、いつもの世界に戻ってるんだ、、、、、、



でも、夢ではなかった。



現実の出来事だった。



昔どこかの絵巻物で見た地獄絵図そのものだった。





生まれ育った大好きな街が



大好きな人たちが



一瞬にしてなくなった。





それからの数日間は、本当に凄まじいものだった。


自分の背中のすぐ後ろに『死』が迫っていて、怖くて怖くてたまらなかった。




どうして、あんなにたくさんの人が亡くならなきゃいけなかったのか?

なのに、どうして自分は生きてるのか。。。。。



そんなことがぐるぐるぐるぐる頭の中をめぐり、

自分が生きていることが、本当に申し訳ない。と、本気で思った。




あの日のことを思うと

いまだに苦しくて息が出来なくなる。




そんな、

心がどっかに行ってしまいそうな状況の中で

ほんとうに救われたのは、

人のやさしさと強さでした。



こんな状況だからこそなのでしょうか。

人って、こんなにもやさしく強くなれるんだということを感じました。



遠いところ、

道もぐちゃぐちゃで、火事も至る所で発生してて

なにがおこるか分からないなか



『みんなが困ってるやろから思ってな、持ってきたんやーーー!』

って、20klタンクローリーで、おいしいきれいなお水を運んできてくれたおじさん。



たくさんのリンゴを運んできれくれた農家の人たち。



日本酒の仕込み用のお米を炊き出ししてくれた酒蔵の人たち。



駅や線路が倒壊して、歩くしか交通手段がない私たち家族に、

声をかけてくれて、目的地まで乗せてってくれたおじさん。



本当に、まだまだたっくさんたっくさん、、、、、

数えきれないくらいたくさんの人に、たっくさんの親切を頂きました。



と同時に、

わたしも自分が出来ることしなアカンやん!!!!!

泣いてばっかりおってアホちゃうか!!!!

って、ゲキを飛ばされた気がしました。




あれから20年。

めっちゃくちゃ弱虫だった私は、

みなさんに頂いた たくさんの親切のおかげで

すこしだけ強くなりました。



私たち、あの震災を経験したみんな、ぜったいに忘れてはいけない。

ずっと持っておかなきゃいけない思いなんです。



そして

犠牲になられた多くのみなさまに

心からのご冥福をお祈り申し上げます。



そして、、、、、

恥ずかしくないよう

ちゃんと生きねばならない



今日また心から思いました。