精神薬を内服していた13年間ずっと悩んでいたのは、そう状態とうつ状態を繰り返すというものでした。
（今思うと、薬の作用に振り回されていました）
現実は何も変わらない、ショックなことがあったわけじゃないのに 気分が落ち込み、悪いことばかりを考える。
気力が出ない、ベッドから出られない、とにかく辛い、そして死にたい、といううつ状態。
それに耐えられず、病院で相談すると、抗うつ剤が増えたり種類を変える。
そうすると次は気分が上がり過ぎ、何でもできる気になり活動的になる、うつ状態のときにはできなかった家事を一日中やりまくる、
気が立って眠れない、眠れなくても気にならない、ほしいと思ったものを何でも買ってしまう、という そう状態になりました。
その気分が異常に上がった そう状態が続くと、次は電池が切れたようにうつ状態に戻る。
または 抗うつ剤が効きすぎているからかも、ということで薬を減らしたり、リーマスという気分安定薬を追加する
そうすると またうつ状態が戻っていきました。
内服薬を飲んでいる間ずっとその繰り返しで、
気分が上がったり下がったり 安定することがなく、普通の気分ってどんな感じ？ 普通の私ってどうだった？ということがわからなくなっていました。
あとは ひどい悪夢をしょっちゅう見たり、食欲の変動も激しかった。
だいたい そう状態のときは食欲がなくなり、うつ状態のときはいくらでも食べられる。
でもうつ状態がかなりひどくなると、まったく食べられなくなり かなり痩せてしまいました。
そしてPMSがひどくなりました。
一般的な副作用としての便秘や口の渇きなんかも、もちろんありました。
あと どうしても目が開けられないという症状
歩きだしたり 体を動かすと 瞼に力が入って目をぎゅっと閉じてしまい、開けたいと思っても開けられないというものでした。
だから歩くときは 手で瞼を開けるようにしたり、危なくないようにゆっくりゆっくり歩く必要がありました。
そして 歩く時 左の踵を地面につくことができず、左足だけつま先立ちで歩く、というものでした。
普通に歩きたいのに 左だけがつま先立ち歩きになってしまう、変な歩き方
目の症状も足の症状も、目を開けたいのに開けられない、普通に歩きたいのに歩けないという感じで、自分の脳の指令がおかしくなっているようでした。
どちらの症状も1年ほど続き、周りからは色々なことを言われましたし
足に負担がかかって痛いし、で なかなかきつくて毎日泣いていました。
どちらの症状も、もちろん精神科の先生に相談しましたが、原因はわからないと言われ
眼科や神経内科、カウンセリングなど色々受診しましたが、効果があったものはなく、ただ耐えていました。
目の症状が出ているとき、子供たちはまだ小さかったのですが
家族みんなで散歩に行ったとき、当時保育園児だった次男が、目を開けて歩けない私に
「ママ 怖くないよ、一緒に行こう。ゆっくり行こう。」
と手をつないでくれたこと、今思い出しても胸がぎゅっとなります。
ママがそんな状態で 子供たちはどんな思いだっただろう。
それから 職場で突然意識を失って倒れることが13年間で2回。
倒れるたびにいろいろ検査をするけど、特に異常は見つからず、倒れた原因は不明と言われました。
こんな奇妙なことが起こったり、毎日辛いことばかりで
自分の体のことなのにわけがわからず、
明日の体調はどうだろう、
これからどうなってしまうんだろう、と恐怖しかありませんでした。
