「自分はブルベ肌だと思っていた」
「私にはこの色は似合わない」
そんなふうに、
自分に似合うもの、
似合わないものを無意識に
選んでいる方は多いと思います。
先日のメイクレッスンでは、
ご自身ではブルベ肌だと
お話ししてくださった生徒さま。
実際に、お肌や瞳の色を見ながら、
いくつかの色を試していくと、
少しイエベ寄りのカラーのほうが
お肌になじみ、表情も自然に見えました。
けれど、私がメイクをするうえで
とても大切にしているのは、
「ブルベか、イエベか」が
第一ではないということです。
人生の転機で、自分を見失った女性へ
メイクと姿勢で、自分らしさを取り戻す
人生の再出発に寄り添う美容家・光石侑子
今回の生徒さまは、
「どんなメイクが似合うのか」
「自分はどうなりたいのか」
そこに、少し迷いがあるようでした。
このようなとき、
「この色が似合います」
「このメイクが良いと思います」
と私から答えを出すだけでは、
もしかすると、
ご本人の中ではしっくりこない
場合があると思っています。
そこで一緒に考えたのが、
「このメイクで、どこへ向かいたい?」
ということでした。半年後には
日本へ本帰国されて、お仕事に
復帰される予定とのことでした。
そこで今回は、
「日本に帰ってお仕事をするときの
自分を、一つのゴールにしてみませんか?」
そのようにご提案さえてもらいました。
すると、
どんな肌にしたいのか。
どんな色なら仕事にも使いやすいのか。
華やかさはどのくらい必要なのか。
今買うなら、
どんなアイテムを選ぶといいのか。
少しずつ、選ぶ基準が見えてきます。
メイクは、「自分に何が似合うか」
から考え始めることが多いと思います。
けれど、何が似合うのかわからない。
どうなりたいかも、まだよくわからない。
そんなときは、無理に
「なりたい私」を決める必要はありません。
半年後、どんな場所にいる?
誰と会っている?
どんな服を着ている?
そのとき、どんな顔でいたい?
少し先に、具体的な“地点”を置いてみる。
すると不思議と、今の自分が何を選べば
いいのかも見えやすくなります。
そしてこれは、
メイクだけではないと思うんですね。
「私はどうなりたい?」
と聞かれると答えられなくても、
「次に仕事へ行くときは?」
「半年後は?」
「この人に会うときは?」
と少し具体的にすると、自分の
気持ちが見えてくることがあります。
自分のことは案外、
自分ではわからないものです。
だからこそ、いきなり大きな答えを
探すのではなく、まずは一つ、
行き先を決めてみる。
メイクをしながら、
「私はこっちが好きかも」
「これは少し違うな」
そんな小さな感覚を拾っていくうちに、
少しずつ、“自分で自分を選ぶ”ことにも
つながっていくのだと思います。




