4月が終わる‥。

娘は高校に入学して、新しい友達もできたようで、楽しそう。


30分弱の自転車通学。

先日の下校中、偶然にも中学の先生に会えたそうだ。

部活の顧問で3年生の学年主任、2年生の担任、3年生の担任。3人とも娘がとてもお世話になった先生。

3人の先生、娘と同じ高校の卒業生のようで、学校のこと、部活のこと‥話が弾んだそう。とても嬉しそうに帰ってきて、そのことを話していた。


3人とも1年生の担任してるそうだ。

息子はこの中学に入学するはずだった。

息子がいたら、またお世話になるはずだった。

息子がいたら、息子の話にもなっただろう。

娘が弟を亡くしてることは知っているが、今年入学することは知らないだろう。

「知っている子いる?」と聞かれたそうで、息子の親友くん、町内の友達‥知っている子はいるけど、名前はあげなかったそうだ。


先日、朝、二階から洗濯物を干していたら、遠くて分かりにくいけど、ピカピカの自転車とヘルメットと学ラン、背丈が一人の親友くんぽい子を見かけた。

息子がいたら、一緒に行っていたのかな。

まだ親友でいてくれてたのかな。


先週、もう一人の親友くん家族と一緒に遊んだ時に入学式の写真を見せてもらった。

幼稚園の頃の友達も一緒に映っていた。幼稚園卒園の時「また中学で再会できるね」と話していた。

息子がいたら「またよろしくね!」と声をかけたはず。


3月の中学の卒業式の時‥。

PTA会長だった夫が校長先生に「お世話になりました。」と伝えると「これで終わりですか?」と‥。

息子を亡くしたのは娘が中学1年生。

息子のことは知らなくても当時の校長先生、担任の先生がお通夜に参列して下さったが、翌年移動になり、今の校長先生は息子のことを知らない。

息子がいたら、「息子が入学するので、またよろしくお願いします」と言えたのに‥。


息子を亡くした当初、「時間が経てば‥」と声をかけてくれたことがある。

息子がいない生活に慣れてきてしまっているけど、時間が経っても淋しさは変わらない。逆に周りの子たちが成長する度に、息子だけ置いていかれているようで、離れていくようで、淋しい‥。