2022.1.17

今から27年前の
1995.1.17午前5時46分
阪神淡路大震災
地面から突き上げるような感覚と
ゴーーって言う大地がうなっているかのような
音を忘れません。
私と現在の旦那さんがいた神戸市長田区の家は
全倒壊し、あっと言う間に
火の手が迫りそうになりました。

あの日、東京に帰る予定だった私は、
着の身着のまま避難所で何日も過ごしました。
生かされた私なんだとあの日から
思うようになりました。

避難した男性たちのほとんどは
瓦礫で埋もれてしまった人たちの救出へ行き、
女性や子どもたちは炊き出しの手伝いや
水汲みをしました。
避難所では誰かの名前何度も何度も
ずっと呟くように言い続けてる人もいました。

命、心、家族、団らん、家や街並み、思い出も、
震災が全部奪って行ってしまいました。
でも震災が残していったのは
優しさ、絆、思いやり、仲間だったのだと思います。

27年経った今、
神戸の街は見事に復興し、
美しい街を取り戻したと同時に、
だんだん人々の記憶から震災のことが
薄れていき、
震災を知らない世代が増えてくるのは
当たり前になっていくのではないでしょうか。
熊本大震災、東日本大地震のことも同じです。
これから先ずっと忘れてはいけない日。

復興したその裏には多すぎるほどの
悲しみがあったことを
生かされた私、私たちが見聞きして
経験したことを、万が一の時のために、
活かせるようにしないといけないなと思います。
1秒先のことさえ予測できない人間なのですから。

そしてコロナ禍でも、今ある命と、
2度と来ない日々に感謝したいと思います。
その思いを込めて動画を作りました。
曲は手嶋葵さんの『こころをこめて』です。



震災で命を奪われた多くの方々の
ご冥福をお祈りいたします。