2021.10.12

雨がひと降り
空気が冷んやり
まだ秋だけど
冬の気配の東京から
こんばんは


チケットを頂いたのがきっかけで
映画を観に行く回数が
このところ増えました。

今日は2日間で観てきた
4本の映画を
私の少ない語彙力ですが
ご紹介します🙋‍♀️🙇‍♀️♥️


先ずは
「由宇子の天秤」
監督 春本雄次郎


「正しさとは何なのか」
と言うキャッチコピーの
この映画



ドキュメンタリー映画の
ディレクターである
由宇子がある中学生の
自殺の真相を突き詰めていく
ところから始まり、
真実が判明していく。
報道するメディア側からは
真実を隠すようにすすめられる。
同時に実の父親の秘密を知り
由宇子は葛藤しはじめる。

揺れ動く正義の中
由宇子は最後に何を選択するのか。


「正しさとは何なのか」


このテーマは世界で共通する
テーマかもしれません。


真実はたった1つなのに
解釈は人の数だけあります。
そこに嘘が混ざり込んできて

さらには
マスコミにねじ曲げられて
ストーリーを作られてしまう。

これでは何が正しいのか
わからなくなってくる


この様な事は
実際の暮らしの中でも
よく起こる事だなぁと
思ったして。

「あなたならどうする?」って
映画を観終わったあと
語り合いたくなる様な映画。


リアルな描写で真に
迫ってくる!と、
期待しながら観たけれど
観終えたとき
なぜ胸に響かなかった
感じられなかったのだろう
なぜだろう。
(はっきり言ってしまった😅)


でも、小畑哲也 役の
梅田誠弘さんの演技が
ものすごいリアルで真に迫る
あんなお芝居は今まで
見た事がなく感動しました。
それはとても心に残り
大変勉強になりました。

それから全体の大道具小道具が
かなり巧みです!
特に小畑哲也の部屋の
散らかり様がリアルに
表現されてて驚き
とても印象に残っています。



そして映画を観終わると
春本監督が出入口に。

私はパンフレットを購入し
ちゃっかりサインをして
頂きました。




続いて観たのがこちら

「空白」
監督・脚本 吉田恵輔




女子中学生が万引きした
現場を見た店長がその子を
追いかけた結果
女子中学生は交通事故に遭い
亡くなってしまうところから
物語が始まる

責任を追求し怒りをぶつける
父親と、追い詰められる店長、
有ること無いことを
無神経に報道するメディア
無責任な学校側


被害者と加害者
偽善と悪意が
ごちゃ混ぜな世の中で

登場する人物それぞれが
怒り苦しみ迷いながら
長い「空白」を埋める様に
自分に向き合っていく

この映画は監督の
オリジナル作品ですが

そこには日常生活の中で
自分にも起こり得る
感情がとてもとても細やかに
描かれていて

一流の役者さんたちの
繊細でリアルで深い演技の
積み重ねが私の胸に
突き刺さった映画でした。


映画鑑賞2日目
⬇︎


続いては
「祈り~幻に長崎を想う曲~」

監督 松村克弥

劇作家、田中千朱夫さんの
「マリアの首~幻に長崎を想う曲~」
の戯曲を映画化した作品

1945年8月9日11時2分
広島に次ぐ2発目の
原子力爆弾が長崎市に
投下され、人口24万人のうち
7万4千人が一瞬にして
お亡くなりになりました。

倒壊した浦上天主堂の
保存と再建を市に求める
女性たち、
明治時代から残る
キリシタン迫害、
被曝した長崎市民への
心無い差別
原爆の残酷さ恐ろしさを
訴え二度と戦争も
原爆投下も起きてはいけないと
強いメッセージが込められた
映画でした。
 



続いて最後に観たのは

「MINAMATA」

監督 
アンドリュー・レビー・タス

制作主演
ジョニーデップ




写真家ユージンスミスが
激写した写真が
ニューヨークで発行される雑誌
「LIFE」で
水俣病被害者の悲痛な叫びが
スクープとして特集され
水俣病が世界中に知れ渡り
裁判で勝訴した
実話に基づいた映画。


小学生の時の社会科授業で
日本の四大公害病で
知って以来、病名が
水俣市から来ていることから
漠然と水俣と言う土地は
恐ろしい所と
思っていた部分があり、
これはれっきとした差別に
なってしまう
恐ろしい感覚だったと
観ながら反省しました。

1971年に世界に明るみに出た
水俣病ですが、これは現代でも
福島の原発事故と同じで
その土地に住む人々を差別する
これも同じことだと。

残念に思ったのは、
勝訴はしたが今も
国やチッソ株式会社からは
十分な補償を受けていないという
現実があることと
その現実があるのに
時々ラブシーン的なのが
入ってくるのが違和感でした。

これは今も水俣病に
苦しむ人たちへの
敬意がない様に
私には感じてしまいました。

でも外国人監督からみた
日本の描き方はとても
美しかったです。
たっぷり2時間ある映画の中で
ジョニーデップはいったい
どこに?
と終始ジョニーデップの存在を
全く感じさせない。

スクリーンには
写真家ユージンスミスが
居てジョニーデップは
どこにも居なかったのでした。

ジョニーデップは
「パイレーツオブカリビアン」の
映画イメージが私には
強かったけれど
あらためてすごい俳優さん
なんだと驚きました。

以上
重たい内容の映画4本
6私の感想でした🙇‍♀️

観終わると
すっかり日が暮れていて



小雨が降っていました。





街も活気付いてきてるように
見えます。私も少しずつ
外出し始めましたが
まだまだ油断はできないので
場合によっては
マスク二重にして
気をつけて過ごしたいと
思います。


今日も最後まで
お付き合い頂き
ありがとうございました😊🙇‍♀️