ある聴覚障害者のテレビを見てて、父のことを思い出しました。




わたしの姉は脳性麻痺による重度の心身障害者でわたしはいわゆる「きょうだい児」です。 




母からは姉が産まれたときの話、姉の障害がわかったときの話、それからわたしが物心つくまでの話を何度も何度も聞かされてました。




しかし、父からは一度も姉への思いを聞いたことがありません。




国立病院の重心病棟に2歳の頃から入ってます。



忙しいこともあり、面会に行った姿も覚えてません。しかし、外泊したときは全力で可愛がってたのを覚えてます。



そんな父が行く理容室は聴覚障害を持つ方が営んでいたお店です。




父は手話はできません。




母の話では身振り手振りで伝えていたようです。




時々は刈り上げすぎてたりしてましたが、文句1つ言ってませんでした。




なんかそこに障害を持つ方への思いが詰まっていたような気がして、思い出して涙がでました。




父はわたしが結婚する前に他界してます。




もう一人の姉の子をものすごく可愛がってました。




きっと、長男の障害を知っても、たくさん可愛がってくれたのではないかと思うと涙がこぼれました。




叶いませんが、父へ長男を会わせたかったと思った夜でした。