鎮痛剤も処方してもらいましたが、しばらく安静にすることが一番の薬だとお医者さんに言われました。

病院から戻った日は、午後10時過ぎに夫が帰宅しました。

私の様子を見て、夫が「悪かった。怪我をさせるつもりは無かった」と言いました。

『あれだけ思いっ切り蹴飛ばせば怪我をすることぐらい想像できるでしょ』と私が言い返すと「腹が立ってたから力が入って・・・」と言葉を濁す夫。

「浮気相手の女とこそこそ隠れて電話で話をしていて、それも家の中に私が居ると分かっているにもかかわらず、私が怒るのも当然でしょ」と言うと『奥さんと早く別れてとしつこく迫られている。離婚してくれないか頼む・・・』と懇願するように話す夫。

とっても情けない男に見えました。

夫を相手にしたくないと思いました。「肋骨にヒビが入っていて痛むから、安静にしないといけないし、そっとしておいて」と私が言うと夫は『そうか』と言って、特に私をいたわるような言葉をかけずに浴室へと向かいシャワーを浴び、その後は無言で寝室へと消えました。

脇腹の痛みと、夫への腹立たしさ、自分の情けなさなどが入り混じって、眠りかけては目覚めを繰り返して、朦朧とした朝を迎えました。

起きてきた夫は、私へと歩み寄り「本当に済まなかった。許してくれ」と頭を下げました。

朦朧としていた私はハッと我にかえり、夫が改心したのではということが頭をよぎりました。そしてまだ夫を愛しているのかも知れない自分がいました。そして夫も私の事を望んでいるのだというふうに思ってしまったのです。今思えば正常な思考ができない状態だったのだと思います。

私は、夫を試してみようという気持ちになり、こう言ったのです。

『別れてあげる』

その言葉を投げかけた私の目を見て、安堵の笑みを浮かべた夫・・・

本当にさよならすると思わないで、別れてあげると言った私でしたが、その夫の顔を見て離婚する決心がつきました。

昨夜の会話は、探偵さんからのアドバイスもあって録音していましたが、今朝の会話は録音していませんでした。朦朧としていたのでしょうね。でも探偵さんにむしろそれで良かったのですよと言われ、後ほど相談した弁護士さんにも自分から別れてあげると言ったなんて録音してなくて良いですと笑って言われました。

そして探偵さんからは、離婚を決意されて法的に対処されるということですので、ここからは弁護士さんに相談して進んでいってください。人情味のある弁護士さんだから頼りになると思います。大変だろうけれど頑張ってくださいと言われました。

浮気調査の結果にも満足しましたがとっても親切で色々と相談に乗ってもらえて心強かったです。О興信所の探偵さん本当にありがとうございました。

弁護士さんは大阪市内の地下鉄の駅近くの大きな本屋さんが一階にあるビルの上の方の階にあるH法律事務所のS弁護士さんという女性の方でした。

私は、夫も浮気女にも徹底的に戦う決心がつきました。

離婚調停、そして夫と浮気相手の女性への慰謝料の請求など弁護士さんともしばらくお付き合いをしてもらうことになったのでした。
夫に蹴られて・・・蹴られた左足の太ももの痛み、息を吸うと右脇腹に痛みが走る、右ひじから腕にかけての擦り傷、病院に行き整形外科で診察してもらいました。

肋骨にヒビが入っていました。太ももは打撲と診断され、腫れていて少しアザが出来ていて歩くと痛みます。擦り傷はそれほど痛みません。でも脇腹はとても痛いです。

全治一か月とのことでした。

探偵さんから病院に着く前にメールが届いていて、女性と男性の二人の弁護士の連絡先とどちらの弁護士でも力になってくれるはずですと書かれてあると共に病院でのアドバイスをもらいました。診断書には、夫から蹴られた時の様子を遠慮せずにありのまま伝えて、診断書に夫からの暴力で受けた傷だということを記載してもらう事と診断の結果、全治までの日数などを記載してもらうようにということと、もしも夫からの暴力を記載してもらえない場合には、「夫からの暴力に耐えきれなくて警察に届け出をしようと思っています。本当に困っているのでどうか宜しくおねがいします」と医師にお願いされてみてはいかがでしょうか、それでも記載してもらえない時にはしつこくお願いせずに引き下げれば良いと思います。それと怪我した部分の傷やアザなどはデジカメで日付を入れて写真を撮っておく方が良いということと夫が暴力をふるった際に家で何か壊れたり、割れたりしている物があればそれらの写真も撮っておくこと等がメールに書いてありました。

診断書に夫からの暴力が原因だと記載してもらえなかった時には、他の病院にも行って診断してもらえば何とかなるだろうと考えたりしましたが、診察してもらった先生に最初に夫から蹴られて痛くて・・・と話していたので、「診断書に夫から蹴られたことによる」という部分がしっかりと記載されてありました。その先生はDVによる怪我の診断書を何度か書いたことがおありだったようで、問題なく記載してもらうことができました。

ただ、もしも夫の暴力によるものだという記載が無ければ他の病院で診察を受けるなんてことは、無理だったと思います。医療費がとっても高くつきました。お友達も目が点になるほど驚いていました。もう一か所でも二か所でも病院を回って診断書を書いて貰おうなんて考えは、今思えばとってもあさはかな考えでした。
ある日の午前0時30分頃、寝室からボソボソと小さなしゃべり声が聞こえてきました。

夫が誰かと携帯電話で話しているようです。

寝室に近づくと、どうやら浮気相手の女性と会話している様子でした。

私は寝室のドアを勢いよく開け『家の中で堂々と何してんのよ』と夫に向かって言いました。

夫は慌てて「ごめん、また」と言って電話を切りました。

私はその携帯電話を取り上げてすぐに着信履歴を確認してリダイヤルしようとしました。

夫は鬼の形相で「何やってんだ」と私の手から携帯電話を奪い取り、私を思いっ切り蹴り飛ばしました。

私はベッド脇の鏡台の角で脇腹を強打し腕にも擦り傷を負いました。

夫は「出ていけ」と言って私を寝室から追い出しました。

翌朝、夫は何事も無かったかのように一人で用意をして顔を合わさず避けるようにして、いつもより早く家を出ました。

私は、痛む脇腹と夫の態度になんだか離婚をした方がいいのだろうかとふと思いました。とにかく暴力を受けたことよりも今朝の態度に怒りを覚えました。

家にあった湿布薬を脇腹に貼って、お友達に電話で相談をしました。お友達は「弁護士さんにでも相談してみたら」と言いますが、『弁護士さんなんて知らないし』と答えると「じゃあ探偵さんに弁護士さんを紹介してもらったら」と言われて『一度聞いてみるね』と答えてお友達との電話を切りました。

探偵さんに電話でかけて、『離婚に気持ちが傾いています。弁護士さんを紹介していただきたいのですが』と切り出しました。探偵さんが「どうかされたのですか?」聞いてきたので、昨夜と今朝のの出来事を話しました。すると探偵さんが「すぐに病院に行って腕の傷と脇腹を調べてもらいなさい。そして何故痛むのか聞かれたら必ずご主人から暴力を振るわれてこうなったと話して、診断書を作成してもらいなさい。弁護士さんの連絡先などはメールで送信しておきますので、病院の方から戻られて落ち着いてから相談してみてはいかがですか」と言われ、お友達に再び連絡するとお友達も一緒に病院についてきてくれることになって、すぐに病院へと行きました。
夫が朝出かける前に「離婚してくれるのなら預貯金は全て私に渡す」と言ってきました。

そして「他に条件があるなら言ってくれ」と言ったので・・・

『浮気相手と別れて』と私が言うと・・・

「それは出来ない」と言い残して、夫は会社へと向かいました。

ほとんど会話もせずに口を開けば「離婚してくれ」という夫。

私は、家事こそするものの夫に顔をそむけている。

家庭内別居の状態でずるずると過ごしている・・・そんな日々が数日続きました。
実家から戻った私は、再び夫と話し合うことにしました。

仕事を終えて帰宅した夫に『座って話をしましょう』と言いました。

そして夫が椅子に腰かけると同時に私は『まだ浮気してるのね』と言いました。

夫は、「ああ」と小さな声で言いました。

そして夫は私の目を見て「離婚してほしい」と言いました。

浮気を否定することも無く、詫びることも無く、淡々とした口調で言いました。

そして夫は無言で寝室へと向かいました。

カウンセリングしてもらった行政書士さんのアドバイス通りに夫と話し合おうと心に決めていたのですが、夫の「離婚してほしい」との言葉を聞いた私はただただ茫然とし、なすすべもなく、無言で立ち去る夫の後ろ姿を見るのが精一杯でした。