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絵と俳句を楽しむ日々

サインという映画を見てしまった。

ミステリーサークルがトウモロコシ畑に出現するという途中から見始めた。

「いまどきミステリーサークルとはこれいかに。たしか2、3人の男が自作の道具で麦畑の麦を押し倒して作ったいたずらだったというおちだったんじゃないか。いまさら映画のネタにどんな面白いストーリーを考え付いたのやら…しかもけっこう人気のあるメル・ギブスンが主人公…」と展開を見守り始めてしまった。

主人公は元牧師。妻を居眠り運転の自動車に突っ込まれて亡くしたため、残った子ども二人と心に傷を負って暮らしているという設定。しかもそこに居候している弟がマイナーリーグで飛ばしの記録こそ持っているホームランバッターだったが三振ばかりのさえない選手だったという。こいつが男前なのに終始暗い表情をしていて映画に不安感を添える。

登場人物も少なくみんな暗い。えらく淡々としゃべる女警察官、子どもの喘息の薬を買いに行った先の薬局の店員は牧師の主人公にいきなり懺悔したいことがあるんだけどとお悩み相談、極めつけは主人公の妻を死なせた居眠り運転の運転手である獣医師と揃いもそろって陰々滅々としている。

これはサイコミステリーのようなものなのかと思って見ていたら、、ミステリーサークルが作られた世界各地に宇宙船が出現していますというまるで作り物のようなテレビニュースが流され、夜中に不審な人らしい物におびやかされるという展開に…。??と思うまもなく宇宙人の姿をとらえた映像がニュース番組で放映される始末(これが微妙なつくりでねぇ)。

それでも「あるぇーSFなんだ。どっちなん?」と戸惑いつつ、メル・ギブスンのえらくまじめな顔つきが、気になって映画を見続けるはめに…。

つづく。