あなたに自分らしさを取り戻す
エンジェリック・ヒーラーyuko☆です
・ 年月を重ねる楽しみ
同じものなのに、
自分の感覚が変わっていることってありますよね。
数年前なら、
まったく興味がなかったことに惹かれたり、
昔は大好きだった香水の香りが、
もう好きではなくなっていたり、
ずっと変わらないものなんて、
自分の中には何一つないのだ、
そう気づかされます。
中学生か、
高校生だった頃、
昔の名画をたくさん見ました。
それは母が好きだったから。
でもその時はよく分からなかった。
どうしてこれが素晴らしい映画なのか、
年月を経っても愛される映画なのか。
でも少し前、
たまたまBSでこの映画をやっていました。
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最初にこの映画を見たときは、
『なぜ好きなのに別れてしまうの?』
『どうしてこんな結末なの?』
そう思って腑に落ちませんでした。
たぶん退屈だったのでしょう。
覚えているシーンもまちまちでした。
でもあらためて見てみると、
どうしようもない運命に翻弄され、
その事実を受け入れて、
生きてことを選択する、
そのせつなさと美しさに、
心がいっぱいになりました。
全てのシーンが放つ空気や、
余韻や、
色彩が、
一つに世界をつくりあげている。
その中に入ってしまうと、
時代も年月もまるで関係ないのです。
そして、
幼い頃の私にはまったく理解できなかった、
登場人物の心の動きが、
幾重にも奥深く感じられ、
丁寧にいれた極上の紅茶を、
一口ずつゆっくりと味わうように、
私の心に、
何度もしみわたるものが、
あるのです。
若いということはそれだけで素晴らしく、
眩しく、
向こう見ずなこともあるけれど、
可能性を秘めた爆発的な輝きがあります。
でも、
こうして自分が一年一年、
年を重ね、
若くはない年代へ向かっていることも、
別の楽しみがあるなぁ、
そう感じるのです。
若いときには見えなかったし、
感じることもできなかった、
意味があると思えず、
素敵だと思えなかった、
たくさんのものごとが、
琥珀のように美しい輝きをもって、
私のもとへやってくる。
また新しい新鮮さと一緒に、
たくさんの扉を開けてくれる。
きっと、
人生に一番素晴らしかった時などなく、
どの年代にも、
その時にしか味わえない素晴らしさがある。
だから、
生きているってことは、
長生きするっていうことは、
その素晴らしさを全部、
味わいつくせるということ。
生きていることは、
最高の贅沢なのだと、
秋という季節のせいか、
そんなことを思っています。
お読み頂き今日も感謝
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