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東京都でありながら、雄大な奥深い自然と、澄み切った空気、きちんと整備された登山道があることから、年間を通して日本国内に止まらず、世界中から登山客が訪れる御岳山。

武蔵御嶽神社を参拝して、ランチで名物くるみ蕎麦を食したのち、後半戦スタート。


ハイキングと聞いて、てっきり山頂がゴールかと思いきや・・・

ロックガーデン、七代の滝、綾広の滝、天狗岩、天狗の腰掛け杉、レンゲショウマ群生地、日の出山などなど。

地図を広げて見ても、四方八方に道があり、意外と見どころ満載で時間が足りなくなってしまったので、ポイントを絞って巡ることにしました。

 
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私が選んだのは、七代(ななよ)の滝。
その名の通り、大小七段の滝からなる美しい滝です。
(一般的にはその一部しか見られないのですが)
 
武蔵御嶽神社までの山道と長い階段で疲労困憊してしまった両親を気遣い、滝までは一人で臨むことにしました。

 

 
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七代の滝は綾広の滝と比べて下流に位置するので、いきなり下り坂から始まります。
しばらく軽快な山道が続き、背の高い針葉樹、森の香り、鳥の囀り、土の感触など景観を楽しむ余裕があります。


 
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山道を歩きながら、岩に落ちたもみじや、清流を流れるイチョウに目を向け、秋の山の気配を感じられます。
 


 
体力には割と自信のある私にとっては楽勝かも?と余裕をこいて前に歩く登山客をスイスイ追い抜いていました。

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が、しかし...

 

侮るなかれ。進めば進むほど傾斜は急になり、アップダウンが激しくなりました。

足先だけでぴょんぴょんと軽快に歩くのは難しく、気づけば全身を使って這い蹲るようにして前進していました。




 
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20分くらい歩いた地点でしょうか。
左手に分岐点の標識が見えて来ます。ここが運命の分かれ道。
前方に下る急坂が七代の滝方面へ、右へ緩やかに下る道が奥の院、大岳山、綾広の滝方面です。
 
 
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途中、橋が掛かっていたりしてなかなかハードで本格的なハイキングコース。
ようやく滝らしき音が聴こえて来ました。
すれ違いざまに、「あとどれくらいですかね?」と尋ねると、「うーん、15分くらいですかね。辛いですよ」という、切ない答えが返って来ました。


 
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赤や黄色に美しく色づいた木々がふと目に飛び込んで来て、最後の力を振り絞って進みました。
ついに到着!感動のゴール!

 

 
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が、あれれ。

苦労した降って来た割には思いのほか規模が小さめ?
感動が薄いですが、マイナスイオンの宝庫であることは間違いなし。
滝上には「天狗岩」があり、落差約50mの滝から流れる水が透き通った音を残し、岩間を抜けていきます。
 
 
 
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滝壺が深いため、夏場は滝行に来る登山客も多いんだそう。
冬場は滝全体が氷の柱に変わり、透明感のある神秘的な姿を見せてくれるようです。
 
滝に打たれて水のパワーで浄化されて最高のデトックスになります。
恋愛運アップが期待できるパワースポットとしても知られているそう♡
 
 
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思いがけず、フルマラソンを完走したような妙な達成感を感じてしまいました。
帰り道は、この急な下り坂を延々と登らなきゃいけないという苦行が待っていることは知る由もなく...。
 
 
 
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ゴール地点で両親の姿が見えてホッとひと安心。
 
「由布子ー!おかえり!ようやく戻って来たわね。あまりに遅いから途中で倒れてるんじゃないかと心配しちゃったわよ」
そんな両親は私がヒーヒー言ってる間に、長尾平の展望台で絶景写真を撮影し、お茶屋さんで優雅に休憩していたそう。
体力と時間に余裕のある人以外は、そちらのコースの方をオススメします。


 
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滝や渓流のある風景に、深山幽谷の趣を感じられる御岳山。
都会では絶対に味わうことのできないスペシャルな体験ができます。