![{63144051-4E73-4E68-9E06-2F9B7A59D5F3:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/ac/be/j/o0480036013160398223.jpg?caw=800)
2014年の
ホノルルマラソン、無事完走しました。
今年は、瞬間最高風速50mという台風級の最悪のコンディションでのレースでしたが、目標タイムの4時間半をギリギリ達成できて、自己最高記録(といっても人生2度目のフルマラソンですが)更新!感無量です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141219/05/yuko-watanabe/51/ea/g/o0539024213162866905.gif?caw=800)
では、大会当日の42.195kmの一部始終をレポートします。
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前回の教訓を以て(深夜2時起きで臨んだら待ちくたびれてしまったので)、今年はハワイ在住ということもあり土地勘もあったので、開始ギリギリに会場入りしました。おかげでウォーミングアップに十分な時間を割けなかったことは悔やまれますが。
今の季節は特に、朝晩の肌寒さと時折雨も降っていたので、いつでも捨てられるようにと白いゴミ袋をカッパ代わりにかぶったランナーたちも多くいました。
AM 5:00
バンバンと打ち上げられる花火と同時に、アラモアナビーチパークをスタート!
(この花火も年々豪華になっているという噂。)
ノリノリの音楽とローカルのMCが一層高揚感を掻き立ててくれます。
![{7452E187-B0C0-4152-AC95-D799FBE3B8D6:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/ac/e1/j/o0480036013160391887.jpg?caw=800)
初出場の際は遠慮してだいぶ後部列からスタートしたのですが、あまりの人数の多さに、自分のペースで走り出すのに20分くらいかかってしまうので、今回はできる限り自分の予定タイムより少し前の列に並んで走り出しました。(3:30~4:00、4:00~4:30といった感じで案内板があります。)
もちろんゼッケンの裏面にチップが導入されているのでロスタイムはありませんが。
ワードエリア、アロハタワーを越えたところでUターン。
この時期のダウンタウンはクリスマスイルミネーションがライトアップされていて、ちょっとした楽しみに。
![{3A6B4501-A186-4E44-A76A-80560D84CDB7:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/45/fd/j/o0480036013160391808.jpg?caw=800)
カピオラニBlvd.からピーコイSt.、再びアラモアナSCに戻って、カラカウアBlvd.へ、ワイキキまで一直線。
いつもの見慣れた道を真っ暗闇の中走るのが新鮮。
相変わらず小雨が降り続いて、足元が滑りやすくなっていました。
![{55F9F4AF-315D-42DC-84E6-1B48675E2A9A:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/2c/3f/j/o0480036013160391680.jpg?caw=800)
カピオラニ公園を通り越して、あっという間に10km地点。
ここでレースデーウォークの参加者とはお別れ。
10kmを50分台だったのでかなりいいペース。![{87164B34-1C11-4A45-B7DA-C235D2E0CD68:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/b2/95/j/o0480036013160391792.jpg?caw=800)
魔のダイアモンドヘッドの上り坂。
坂道を大の苦手とする私は無理して走って足に負担をかけるのを止めて、早歩きで登るように心がけました。
どんどん追い抜かれて行く焦りもありますが、下り坂から再びペースを取り戻します。
![{44637623-7984-47CD-863A-678992317517:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/86/27/j/o0480036013160391962.jpg?caw=800)
カハラモールまでは下り気味の平坦な道が続くので、ついついスピードを上げたくなりますが、時計を確認しながらペースを保ちます。
そろそろ朝日が昇っても良い頃なのに、雨のせいで辺りはどんより暗いまま。
ハイウェイに入るとますます風が強くなり、横殴りの雨に変わりました。
足元はグチャグチャでスニーカーは水浸しに。滑らないように庇って走ると余計に体に負担がかかります。
20km地点までは絶対足を止めないと決めていたので、汗と雨が混ざってびしょ濡れになりながらも走り続けました。(防水対策していなかったので写真を撮るのを一時中断)
![{D54333FF-150D-4EA7-8E04-CB41977882A4:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/23/c5/j/o0480036013160391634.jpg?caw=800)
単調なハイウェイを左に曲がりハワイカイドライブへ、住宅街をグルっと一周して再びハイウェイ折り返し。
反対側にはトップを走るケニア人ランナー集団が一瞬にして過ぎ去りました。あまりの速さに、写真を撮り損ねました。
30km地点で3時間9分!ここまでは割と好調なペース。
3時間ゴールのペースメーカーと途中まで一緒に走っていたのでこのまま行けば・・・と思いきや、現実はそう甘くはなかった。
![{D77139BC-DBF0-4483-9E8C-ECDBE04B83BD:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/89/f3/j/o0480036013160398005.jpg?caw=800)
徐々に下半身が重くなり、いつもの長距離時に出る症状、土踏まずの痛みと、初めての足の甲の痛みと、膝裏の痛み。これらに耐えながら、
足を運ぶようにして走りました。
歩いて、ストレッチして、少し走って、またしばらく歩いての繰り返し。
その時、どんよりとした灰色の空と、進めど進めど変わり映えしないハイウェイの光景に、青空が戻り、目の前に大きな虹が差し込みました。
![{6259EA01-1B85-42AA-9CE9-E12DB0468F39:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/5a/49/j/o0480036013160398128.jpg?caw=800)
ハワイに暮らしてもう何度も虹を見ていますが、こんなに大きな虹は初めて。
見え隠れする虹を希望の糧にして最後の力を振り絞りました。
![{41CC7B11-F979-45F4-8BC1-927E1F5A1B59:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/7a/1c/j/o0480036013160397848.jpg?caw=800)
ガクッと落ちたペースを取り戻すように、常に近くを走るランナーを目標物にして前に進みました。(この迷彩柄の高校生集団は10km地点からずっと目立っていました。)
追い越しては抜かれ、また追いついて、ずっと追いかけっこ。
レース前に20kmのトレーニングをした時、飛ぶ跳ねるように走っているとコーチに言われたことを思い出して、出来る限り上下の動きは少なくしてみたり、腕の振りを大きくしてみたり、いろいろな走り方を試しながら進みました。
![{16C91883-14B3-4C91-99C6-7949E58D494B:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/f6/bb/j/o0480036013160398428.jpg?caw=800)
地元のボランティアの若者たちが
「Awesome job!!!」と大きな声でエールを送ってくれます。
給水所の度に足を止めて水分補給と栄養補給を心がけました。
今年はエネルギージェルやフルーツの配布にありつけました。今年もヘタウマなバンドが歌っていました。
この悪天候の中、寒さと闘って応援してくれている人達がいるってことが何より嬉しい。
![{EF6A40AC-BB15-4B71-945E-8CA120FB3FF9:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/e5/ab/j/o0480036013160398464.jpg?caw=800)
41kmのフラッグが見えて、残り1kmちょっと!
4時間のペースメーカーに追い抜かれ、追いつこうにも足が重くて思うように走れない。
でも最後の1kmだけは走り切ると決めていたので、負けず嫌い根性全開で、このボロボロのカラダの、どこに残っていたのかわからない力を出し切って全力で走りました。
![{42342EBA-96FC-4408-A04A-376148B83538:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/c8/f4/j/o0480036013160397797.jpg?caw=800)
ようやくいつもの見慣れたランニングコースに突入。
大好きなカピオラニ公園に戻って来ました。遠くに「FINISH」と書かれた輝かしい門が見えます。
最後の800mくらいでたくさんの歓声が聞こえてきました。
「夢みたゴールまであと少し」
そう、全てのランナーがこの瞬間のために、どれだけ長いこと辛い思いをして頑張ってきたことか。
![{59753E7E-07F6-43ED-A246-550AF82F5DC6:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/e6/63/j/o0480036013160398349.jpg?caw=800)
「FINISH」の文字目がけて一直線!
そういえばゴールの瞬間を写真におさめておくからと言った友人たちをキョロキョロ見渡して探してみたものの見当たらず。まぁいっか。笑
とりあえず、一人で両手を大きく上げて、大きな一歩を踏み出して。
ゴーーーーール!!!!
![{81F3BA0B-B966-41E3-B2EC-33AA00EFF593:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/86/ca/j/o0480036013160398501.jpg?caw=800)
すると、どういうわけか無条件に涙が溢れてきました。
今年は伴走者も、ましてやギャラリーさえ知った顔が見当たらないから、泣かないだろうって思ったのに、なにこれ。不思議と泣けてくる。
![{3E659638-92C8-4435-BEEA-CAB14209E2D1:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141216/12/yuko-watanabe/aa/b2/j/o0480036013160398046.jpg?caw=800)
ずっと目標にしていた4時間30分という記録。この壁を乗り越えられたこと。
それから今回の悪天候のフルマラソンは、よっぽど堪えたんだと思います。
吹き荒らす雨風に途中、音楽を聴く余裕もなく、痛む足をかばいながら、何度も何度も足を止めて、早く終わればいいのに、って思いました。
![{45E3033C-A6BB-40ED-9586-A21518AAC1BA:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20141218/04/yuko-watanabe/dd/c4/j/o0480036013161959932.jpg?caw=800)
ゴールしてまもなく、
サカナバルの森山オーナーがゴール。
なんと1週間前にも富士山マラソンに挑戦したばかりという超人ランナー。
後半の追い上げが素晴らしく、筋肉痛一つもなしに、その日の夕方便で帰国されました。
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42.195kmを終えたカラダは思った以上に枯渇していて、水分と糖分が染み渡ります。
出来立てアツアツのマラサダ、こんなに美味しく感じたのは初めて。
気が狂ったようにバナナ、ベーグル、マラサダと一気食いしました。
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栄光のFINISHER Tシャツとメダルをゲット!
今年は朝焼けを拝むことはできず、ハワイの青空や青い海、大きな虹を見られたのは後半だけだったけれど、風を感じて、大地を踏みしめて、たくさんの人々と喜びを共有する感覚は、やっぱりホノルルマラソンならでは。
初心者からトップランナーまで、ちっちゃな子供からお年寄りまで、友人、恋人、夫婦、親子・・・あらゆる境遇の老若男女が、制限時間なく、誰でも参加して楽しめるのがこの大会の最大の魅力。
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そして何より、ゴールした時の達成感、目標を乗り越えられた時の感動は、ほかの何にも変えられません。
こんなに体に堪えるならもうしばらくマラソンは控えようか、なんて気持ちも過ったけれど、この達成感と感動が病み付きになって、今日からまた走り出します。
で、早くも来年のホノルルマラソンの申し込みをしちゃったりなんかして。(1年前の申し込みなら20ドルなんです!)
何度も言いますが、走るということは、人生そのものに等しい。
人生において目標や刺激を設けていかないとつまらないものになります。私の場合はただでさえ自分に甘い性格なので。
だからこれからもまた、次の目標に向かって、体力の続く限り、走り続けようと思います。
以上、私のホノマラ2014体験記でした。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
遠くから応援してくれた皆さん、練習に付き合ってくれた皆さん、あらゆる面でサポートしてくれた皆さん、本当にありがとうございました。