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夏場に家庭やイベントでよく見かける“流しそうめん”
ところが関西エリアでは、これを“そうめん流し”と呼ぶそう。まるで灯籠流しのように。
(あなたの御宅がどちらですか?)

そうめん流し発祥の地が、鹿児島県指宿市にありました!
昭和32年創業の「唐船峡
この文字が示す通り、昔この地方が奥深い入り江にあった時代に、唐の船が出入りしていたということに由来するとか。
なんと年間20万人が訪れる、正真正銘のそうめん流しの名所です。











一日10万トンも湧出する清水は、水温13℃。まさにそうめん流しに最適!
この唐船峡京田湧水は、環境省の「平成の名水百選」にも認定されたという実績も。

鮭と鱒が遊泳する清流と深緑の中で、木の薫りに包まれながらそうめんを食すなんて風情があります。

私たちが訪れた8月には、外の強い日差しを避ける避暑地としての効果もありました。



さて、このあと衝撃の事実が!


まず、その席数の多さに驚きました。
レストランというよりはテーマパークのような?
平日昼間にも関わらず、国内の観光客や、台湾、韓国などの近隣国からもたくさん利用客がありました。
もちろん、地元の人達にとっては観光地ではなく、そうめん流しに家族で行くことは、日常の一部なんだそう。









さらに、そうめんを食べるだけでなく、サイドメニューがやけに充実していることにも驚きました。
すぐお隣で泳いでいる天然の鱒の塩焼き、鱒寿司、鱒の刺身、鱒の味噌汁という鱒の贅沢三昧。
さつま揚げに、名物唐芋の天ぷらは驚くほど甘くて、まるでスイーツのようにぱくぱく食べれちゃいます。
「おにぎり定食」と言って、素麺+米?という謎の炭水化物セットも。
(大阪人がお好み焼きやタコ焼きをおかずにゴハンを食べるのと近いのかも?)

なんだかこのお店だけで十分鹿児島を食べ尽せちゃいそう。






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そして、最大の衝撃の事実は、そうめん流しが、私の知る竹の上を滑り落ちてくるスタイルではなく、真ん中に空洞のあるドーナツ型の容器にそうめんを流して拾う回転式だったこと!!!
これはおもしろい!まるでセルフ回転寿司のよう。



突き詰めて調べてみると、竹の上を流れて来たそうめんを食すのが“流しそうめん”で、送り手側が自らそうめんを流して食すのが“そうめん流し”という差別化なのではないかという解釈です。



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渓谷のキンキンの冷たい清水に流したそうめんの味は、麺がしまって、コシがあり、喉越し良く、今まで私の知るそうめんとは別物でした。
夏になると食欲が失せて仕方なく食べていたそうめんでしたが、これなら季節問わず年中恋しくなりそう。

東京育ちの私たちは、30歳にしての初体験に大興奮!!!


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麺を食べ終わったら、そうめんを流した清水で手を洗います。
これもまた不思議な光景。

史上最高のそうめん流しに出会えました。