箱根=温泉だけにとどまらず。
知る人ぞ知る、箱根の伝統工芸といえば、寄木(よせぎ)。
“天下の険”と呼ばれるほど、深く険しい山々が連なる箱根の土地柄を活かした木工工芸で、その歴史はなんと江戸時代末期から。
高低差により異なる色調をした樹々の、その自然な色や模様、材質の違いを組み合わせ、寄木(木を寄せて)として、新たにデザインしていくのが箱根寄木細工。
ひそかに箱根土産として、東海道を巡り日本全国へ知れ渡っています。
星野リゾート 界箱根では、人々の生活の一部であった寄木細工を、現在の生活に合ったスタイルで提案し、滞在中は実際に目で見て、触って、使うことで、身近なものとして体感できます。
たとえば、ロビーラウンジには寄木細工が一種のギャラリーのように美しく陳列されています。
毎日夕食後には、「寄木CHAYA」がオープン。
お気に入りの寄木の器で、お茶と茶菓子をいただきます。
毎晩21時から開催される、寄木紙芝居で、寄木の歴史や作り方を楽しく学びます。
そして、週末限定で開催される、寄木細工のワークショップ。
コースター作りに初体験!
材料は、三角形と菱形の、色とりどりの上質で美しい木々。
ボンドと輪ゴム。
好きな色や形の木を選んで組み合わせて、六角形のコースターを作って行きます。
いたって単純明快な作業なのですが、作り始めてみると、同系色でそろえた方が良いか?対抗色か?はたまたグラデーションか?
ああでもない、こうでもないと、細かなこだわりが出てきて、意外と時間がかかります。
そして20分ほどかけてようやく完成したのがこちら。
3人いれば三人三色。
ちょっとした組み合わせの違いで、与える印象も少しずつ変わります。
旅の思い出に、あるいは大切な人への贈り物に、ぴったりの逸品。
(私は父の日のプレゼントにしようかな。)