まだまだ私の知らない京都がそこにありました。
お好み焼きのルーツ、粉もの焼きの元祖、
京都祇園のひそかな名物とも言われている、
「壹銭洋食(いっせんようしょく)」
皆さん知っといやすか?
私はまったくの初耳でした。
東京でいうもんじゃ焼き、仙台でいうドンドン焼き、広島でいう広島風的な?
京都四条通りの程近くに掲げた大きな看板。
招き猫とかお札とか、レトロな昭和の雰囲気漂う店内。
ナンジャタウンとか浅草花やしき的な?
至るところに着物を着た女性がサクラのように座っている、
と思いきや、マネキンだということに気づかされてビックリ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20121010/17/yuko-watanabe/95/34/j/o0640048012230345291.jpg?caw=800)
「想ひ出の」「昔懐かし」「温故知新」
ビー玉入りのラムネを見るとつい飲みたくなっちゃう、
その「懐かしい」という感覚を見事につかんでいます。
“芽新(メニュー)”を開けば書かれているのは、
ただこれ一品。
2ページを利用して全面に一銭洋食。
当初は一銭で売られ、安くて美味しい“ソースもの”として、
「一銭洋食」、あるいは「ベタ焼き」と呼ばれていたそう。
水に溶いた小麦粉に卵を2つのせ、さらに
京野菜の代表的存在でもある九条ネギ、干しえび、紅ショウガ、
こんにゃく、チクワなど盛りだくさんな具材を入れて鉄板の上で焼いたもの。
そこにお好み焼きソースをたっぷりかけて完成。
おじちゃんが朝から晩まで一枚一枚せっせと焼いています。
見た目は普通のお好み焼き。
具材がたっぷり入っていることからボリューム満点!
2つの卵のとろみと、こんにゃくの甘さでやみつきになりそう。
平日は夜中の3時まで営業しているというから、
飲みに行った後の〆のラーメン、の代わりに、
舞妓はんや京都人はこの一銭洋食を好んで食べるそう。
6枚つづりの回数券も販売中。
一銭洋食を食べずして、京都を知るなかれ。
京都に来たら必ずまた食べたくなるB級グルメ、ここに有り。
壹銭洋食(いっせんようしょく)