まだまだ私の知らない京都がそこにありました。




お好み焼きのルーツ、粉もの焼きの元祖、

京都祇園のひそかな名物とも言われている、

壹銭洋食(いっせんようしょく)



皆さん知っといやすか?

私はまったくの初耳でした。




東京でいうもんじゃ焼き、仙台でいうドンドン焼き、広島でいう広島風的な?










京都四条通りの程近くに掲げた大きな看板。

招き猫とかお札とか、レトロな昭和の雰囲気漂う店内。



ナンジャタウンとか浅草花やしき的な?


至るところに着物を着た女性がサクラのように座っている、

と思いきや、マネキンだということに気づかされてビックリ。









「想ひ出の」「昔懐かし」「温故知新」


ビー玉入りのラムネを見るとつい飲みたくなっちゃう、

その「懐かしい」という感覚を見事につかんでいます。










所々にダジャレ?頓智?が書かれているのは店主の趣味だそう。




社長室と書かれたトイレ。



“芽新(メニュー)”を開けば書かれているのは、






ただこれ一品。

2ページを利用して全面に一銭洋食。



当初は一銭で売られ、安くて美味しい“ソースもの”として、

「一銭洋食」、あるいは「ベタ焼き」と呼ばれていたそう。











水に溶いた小麦粉に卵を2つのせ、さらに

京野菜の代表的存在でもある九条ネギ、干しえび、紅ショウガ、

こんにゃく、チクワなど盛りだくさんな具材を入れて鉄板の上で焼いたもの。


そこにお好み焼きソースをたっぷりかけて完成。


おじちゃんが朝から晩まで一枚一枚せっせと焼いています。





見た目は普通のお好み焼き。

具材がたっぷり入っていることからボリューム満点!

2つの卵のとろみと、こんにゃくの甘さでやみつきになりそう。




平日は夜中の3時まで営業しているというから、

飲みに行った後の〆のラーメン、の代わりに、

舞妓はんや京都人はこの一銭洋食を好んで食べるそう。







6枚つづりの回数券も販売中。

一銭洋食を食べずして、京都を知るなかれ。

京都に来たら必ずまた食べたくなるB級グルメ、ここに有り。





壹銭洋食(いっせんようしょく)