SoftbankのCMでSMAPが登場し、一躍脚光を浴びた、
シンガポールマリーナベイサンズのプール。
(お気づきの通り、私のブログトップスキンもそれ。)
だが、
実は天空のプールは今に始まったことではなく、
ここ、SIX SENSES yao noiでも、
それ以前にインフィニティエッジプールを採用していた。
丘のてっぺんに建てられているため、
遮るものはなく、
パンガー湾と、遠くに浮かぶ島々の景色を一望できる。
静かなプールに浮かんで、それらを独り占めする。
これほどの贅沢はない。
この日もまた夕方に一雨降って、
止んだ後の空の一連の変化がたまらなく美しかった。
水面に映る青空と雲の描写が、まるで地球儀のよう。
言葉にならない感動とはまさにこういうことを言うのだろう。
せっかくの絶景も、
写真から100%伝えることはできないし、
拙い言葉で並べてしまうと、
なんだかチープになってしまうのが惜しい。
だけど私はこのマジックアワーの瞬間、
たしかに幻想の世界を見た。
広い空が青からピンク、オレンジへと
グラデーションを遂げながら変化していく。
水彩絵の具で描いたように。
360°移りゆく空を眺めながらプールの水面をそっと歩く。
島々を一歩ずつ渡り歩くように。
夕暮れと同時に、島と島の間から月が昇って、
私を照らし出した。
見たことのない強い明るさで。
この日見せてくれた景色の
全てのタイミングに運命的なものを感じた。
たぶん明日の同じ時間、同じ場所に来たとしても、
全く同じ風景に出会うことはない。
これまで旅を繰り返し、
いくつものサンセットの瞬間を見てきたけど、
これほどのものを見たのは生まれて初めてかもしれない。
ヤオノイ島での奇跡。
この経験は一生忘れないだろう。