私が今回観たのは2試合だったが、
それらをいっそう盛り上げてくれていたのは、
ほかでもない、
地元南アフリカのサポーターだった。
団体ツアー?
修学旅行?
大名行列?
こんな大勢が列になって登場するなんて、
一体何事だ!?
それほど地元の結束は固いのかも。
さすがはブブゼラの吹きっぷりも、
南アっ子には小慣れたもの。
音量が違う!
私も今回の旅で、
ブブゼラ初体験を果たしたわけだが、
吹奏楽部出身者はわかるだろう。
小さい穴で口唇を震わせる、
ちょうどマウスピースを吹くあの感覚。
「ブーーーーーー」
飛行機の通りすぎる音のような、
ラッパの割れるような音は、
なんか楽しくなってきた。
日本応援団に紛れて、
黄色に緑のユニフォームは、
「バファナ・バファナ(=南ア代表の愛称)」
を応援するサポーター。
ほらね、
とても陽気でフレンドリー★
スタジアム周辺では、
ダンスのパフォーマンスや、
各国サポーター対抗の
ブブゼラ大会が行われていた。
そう、
ここではワールドカップはお祭りなのだ。
地元で見つけたチルドレン。
カメラを向けると、
こんなにも無邪気な笑顔を見せてくれる。
日本のメディアでは、
“南アフリカ=犯罪大国”
犯罪率の高さばかりが取りざたされていて、
まるで南アの人々はみんな犯罪者かのように報じられているが、
少なくとも私は、この旅で危険を感じたことはない。
私にとっては、
南アの人達の、
気さくで、陽気で、とても優しい人柄の方がよっぽど印象的だ。
残りの南アフリカライフで、
この国がいかに素晴らしいかってことを
私が証明したいと思う。