「自分を駆り立てろ。ほんの少しも気を緩めるな。ゲーム終了のブザーが鳴るその時まで。」


ーラリー・バード(元NBAバスケットボール選手)ー









人生初のわんこそばをしました。











一応目安として、



わんこ15杯=かけそば1杯分。



平均値   男性80杯   女性60杯。





ひたすらに蕎麦をすするというルール。
食べたくなかったらフタを閉めるというルール。
5杯食べたらおはじき1つ置くというルール。









『男性は100杯以上、女性は80杯以上食べると岩手の民芸品が貰えますよー。』





店員さんのこの一言で、腐っても男の端くれである遊子に火が付きました。

「ぜってぃに100杯以上食べてやる。」














『はいじゃんじゃーん!』


店員さんの掛け声を合図に、蕎麦を  カッ!!!








蕎麦を、


カッカッッ!!!





意気揚々と始めたのですが、正直30杯ぐらいでもうお腹はパンパンです。



45杯ぐらいでめまいがします。




60杯ぐらいで手足が痺れます。






このざまです。







この場において我々に許されているのは、きた蕎麦をただひたすらにすするだけです。



それ以外の行為は休憩たりとて許されません。
苦しくて苦しくて蕎麦すすらずにいると、見廻りの人がいて容赦無く、

『はい休憩はいけませんよー?』


と、蕎麦すすりを催促してきます。






蕎麦すすれないのに蕎麦をすすれと言いに来ます。





苦しいのに、もっと苦しめと言ってきます。





その姿もはや鬼です。蕎麦すすり地獄です。






正直何度もフタをしようかと思いましたが、





男にはやらなきゃいけない時があるんです。




男に二言はないのです。




自分を越えなきゃいけない時があるんです。





諦めたらそこで終いです。




負けると分かってても闘わなきゃいけない時があるんです。




守らなきゃならないものもあります。




仲間、恩人、支えてくれたファン、親戚、友人、先輩後輩、大阪の皆、仙台の皆、熊本の皆、さのさん、千葉さん、大家さん、福冨さん、カケルさん、河村さん、ちかこ、齊藤さん、佐藤さん、山科さん、金子さん、榮さん、かめちゃん、佐野っち、菊ちゃん、いいちゃん、三谷、そして家族。実家の方の家族。



後ろにいる皆が、

『頑張れー。頑張れー!』って。





食べました100杯。ちょうど100杯。やり切りました僕は。勝ったんですよ僕は。






100杯以上食べるとノートに記帳ができ、そしてしっかりと民芸品も手に入れました。





実は凄くゆっくり食べさせてくれた店員さん達、ありがとう。



この日一番の驚きは記帳したノートの中の、

『田中正幸(仮名) 滋賀県 52才 179杯 とても美味しかったです』


179杯食べてまだ食として楽しんでる。まだまだ上には上がいるようです。










最後に、70杯ぐらいに差し掛かり、残り30杯という道のりの険しさに怯える己と戦いながら、それでも蕎麦を流し込む姿をご覧いただき、お別れです。




音気をつけて(゚ω゚)












おやすみなさい。