「はい、お電話ありがとうございます。よろずや相談です。ご相談事は何ですか。何でもお気軽にお話しください。親身になってお話伺います。お困り事ですか」
「あの、その、えーと、何から話せばいいのか、えーと、あの…」
「よろずや相談に電話しようと思ったきっかけは?」
「ついてないから…です。真面目に懸命に何事も行なってきましたが、日の目を見ないというか、認められないというか…」
「努力はされているのに、報われていないということですね」
「はい、そう…そうです」
「本日12月22日は何の日かわかりますか」
「今日…何の日ですか」
「本日は冬至です。わかりますね」
「冬至…わかります。1年で最も日が短くなる日」
「そのとおりです。だからかぼちゃを食べましょう」
「かぼちゃ?」
「はい、本日は冬至ですし、食べてください。かぼちゃ。それで努力は報われます」
「かぼちゃを食べる?」
「はい、かぼちゃ食べてください。簡単でしょ。それで報われて日の目を見ます。解決します。
それにかぼちゃには豊富なビタミン類が含まれていますから、風邪予防にも良いと思われます。何事も健康第一です」
「かぼちゃで解決する?あの、真面目に答えてください」
「真面目に親身になってお答えしていますが、何か?」
「冬至にかぼちゃを食べるって、みんな知っていますよ」
「知ってるだけじゃだめなんです。食べなくちゃだめなんです。
かぼちゃは南瓜、なんきんとも呼ばれます。なんきん…んが最後につくでしょ。しりとりはんがついたらおしまい。かぼちゃ…なんきんでんがつくから、報われない日々もおしまい…というわけです。これで大丈夫、解決しましたね」
「解決した…大丈夫…って」
「かぼちゃ食べればいいんです。明日からのあなたの未来は明るいです。報われる日々です。あ、お礼の電話はいりませんから、どうぞ報われて明るく楽しい日々を満喫なさってください。では、さようなら。ありがとうございました」
「あ、あの……電話きれた…なんか腑に落ちないけれど、ま、冬至だし、かぼちゃ食べてみるか」
冬至は、太陽の力がいちばん弱まる日、冬至を境に再び太陽の力がよみがえる、陰が極まり陽にかえる日、一陽来復の日と言われている。
冬至を境に運が向く、上昇運に転じると言われている。
だから、運を呼び込むためにんのつくもの南瓜(なんきん)、うどん、大根、人参、れんこんなどを食べるといいんだそう。
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそと つねならむ
うえのおくやま けふこえて
あさきゆめみし えいもせすん
と、んで終わることから、陰が極まり陽にかえる日、運が上昇に転じる一陽来復の日というわけ。
だから、かぼちゃ食べませうね。
よろずや相談より
