大腸癌末期のうちのジジイ(74)
末期と言われて早2年。過去4度の手術を受けて来た。



食が細い以外は、全くもって元気。



妻(母ジュン子)の介護、家事、家庭菜園、パークゴルフ等を自らこなしている。憎まれ口も叩く。



4度目の入院の時に要介護認定を受けさせて(結果、要介護4)、ヘルパーを導入しようとたくらんだのだが当の本人は断固拒否ゲロー




「ヘルパーなんか何も出来なくなった老人が使うものだ」と言い張る。




何とか自分で出来てるから、まぁいいか、、、。


私も自分の生活や時間を犠牲にして、無理をして手伝う事をやめた。
今は気が向いた時か、SOSがあった時だけ手伝いに行くようにしている。



すると、ギスギスしていた気持ちが楽になり、優しく接することが出来るようになった(ような気がするニヤニヤ)。



そんなジジイに、またしても試練が。




「肝転移」




「いやぁ、切ったら治るから。」とジジイ。




私の能天気は、間違いなくジジイの遺伝だなニヤリ




明日入院し明後日手術なので先程、子らと実家へジジイを激励しに行った。(というか入院の持ち物を準備しに)



すると、あれだけ能天気で楽観的だったジジイが、
「もしもの時はyuko-rinに連絡が行く事になっているから、頼むな。母さんの事も。」




私は「おう❗任せとけ」
とジジイに言って、トイレに飛び込んだ。



不覚にも涙が溢れたから、、、そんな顔を見せたくなかったから、、、。




普段は、こ憎らしいジジイめ❗さっさとくたばっちまえ❗なんて思う日もあるのにね。




深呼吸をして涙を拭い、トイレから出た所で
「アンタは大丈夫。殺されても死なねーから」
と、いつもの調子で言ってやった。




コロナのせいで、付き添いも出来ない事が悔やまれるが、仕方あるまい。







「もしもの時」の連絡先を、長男ではなく私にしたジジイはどんな気持ちだったのだろう。