「塩対応‼️❓」の回で登場した、ウチのジジイ(74)


奴はあの日、前日夜からの高熱で病院に行こうとしてフラつき、実家の玄関の外階段を踏み外し転倒。

朝7時から、近所のオバサンに発見される8時15分まで寒空の下、意識を失って倒れていたという。
雪が降っていたら、、、と思うとゾッとする真顔


私は朝、子らと自分の弁当を作るので、気が向いた日、ついでにジジイの分の弁当も作り、出勤前に届けているのだが、この日はまさに、その「気が向いた日」であり、ジジイが好きなサンドイッチを届ける予定であった。

身支度を整え、出発。
我が家からジジイの住む実家までは、車で3分程度の距離だ。


実家の目の前で救急車とすれ違う。
「まさか、うちのジジイじゃあるまいな」などと呑気に考えながら実家前に車を停めると、向かいの家のオバサンが家から飛び出してきた。


「yuko-rinちゃん‼️お父さんが大変なの‼️」
聞くと、オバサンがゴミ出しに家を出た時に、ジジイが倒れているのを発見したと言うのだ滝汗
命の恩人とは、この事だ。オバサンよ、有難う。


と、すれ違った救急車が20メートル程先で停まり、中から救急隊員が出てきた。

「娘さんですか⁉️」と叫んでいる。

私は、アキレス腱が切れるのではないかという勢いで救急車に駆け寄った。

中を覗くとジジイがぐったりと横たわっていた。

え⁉️なんで⁉️嫌だ⁉️
軽くパニックに陥っている私に、イケメン救急隊員が、「これから某大学病院に運びます。信号を守って、付いてきて下さい」と言った。


そこから病院に着くまでに、運転しながら職場と義妹(弟は出張で不在)に連絡。


「ジジイ、なんで⁉️昨日の昼はあんなに元気だったじゃん‼️」
実は、前日の昼休みに、実家にジジイの安否を確認に行った際、派手に喧嘩をしていたのだ。


ジジイの趣味はパークゴルフ⛳地域の大会で毎度優勝する程の腕前だ。そのパークゴルフが10月一杯で今シーズン終了となった。

することがなくなったジジイは、昼どころか朝から酒を呑み、午前中からベロベロチーン
一日に何度も電話をかけてきて呼びつける様になった。

この事を注意しに、倒れる前日に実家に寄り、喧嘩となったのだ。




「まだ仲直りしてないんだから、死なれては困る」





8時半に病院に到着して病棟に上がれたのは17時半ゲローコロナのせいだ。

その間、病院側から私も病院から1歩も出るなと命じられ、ひたすら待つ。待つ。

腹が減った、、、ジジイに届けるはずだったサンドイッチが車に積んである。看護師に了解を得て駐車場の車に戻り、自分でテキトーに作ったサンドイッチを食べる。涙が出た。


そんなこんなで、入院11日目。


先程、ジジイから連絡があり、「おう❗迷惑かけたな❗次の土曜日に退院出来そうだから、迎えに来てくれや❗」


やっぱり、クソジジイである。