なんだか話題があっちこっちいきますが
8月末に平泉に行ったので
そのときのこともちょろっと話題にさせてくださいませ
なにしろキシャで『陸奥話記』を舞台化したもので
自分のなかではかなり「いま、平泉が熱い」状態だったので
行けてよかった
観光したのは2日間ですが幸せでした
こちら観自在王院跡
……いきなりマニアック史跡ですみません
まぁ、なんというか
……基本的に平泉って「○○跡」っていうのが多いんですよね
お寺は中尊寺と毛越寺がありますが、あとは「○○跡」
(毛越寺もかなり「跡」なカンジですし)
建物とかは残ってなくって
「ここにこんなのがあったんだなぁ」
と偲ぶしかない
……でも
千野はそういうのが大好きなんです
何もないからこそ、リアルに想像できるってもんでしょ
で、この観自在王院跡ですが
藤原基衡さんの奥様の建立したお寺の跡だそうです
基衡さんというのは
奥州藤原氏初代の清衡さんの息子さん
つまり二代目ですね
で、その奥様ですが……安倍宗任のムスメさん
安倍宗任は、清衡さんのお母さんのお兄ちゃんにあたります
前九年合戦で生き残ったヒト
(このあたりのことは過去のブログをご覧くださいませ)
まぁ、「清衡さんのお母さんのお兄ちゃん(=おじさん)のムスメ」が
「清衡さんの息子さんの奥様」というのは
つまり、「お祖母ちゃんのお兄さんのムスメ」と結婚したことになるわけで
……世代が合わないんじゃ
という気もします
宗任さんの晩年にいろんなことがあったのか笑
もしくは、ムスメといいつつ実際は養女とかなのかしら
とか、想像がふくらむところです
で、こちらが毛越寺
毛越寺自体の創建は平安初期
でもでも清衡さん夫妻が再興して
奥州藤原氏代々が伽藍を造営していったことで
平泉を代表する史跡になっています
実際、中尊寺よりもおっきなお寺だったなんて言われてますね
特にこの写真のように当時の様子が偲べる庭園がステキです
これは平安時代唯一の遣水の遺構だそうで
すっごく珍しいのです
平安時代の文化が偲べるモノが京都ではなく平泉に残ってるって
……スゴイことだと思います