ということで、仁徳天皇のハナシ
仁徳天皇は応神天皇の子なのですが
即位をめぐって他の皇子とモメるハナシが好きです
仁徳の異母兄弟はいっぱいいるのですが
応神天皇は年少の菟道稚郎子（ウジノワキイラツコ）
に王位を譲ろうとします
あ、人物名って『古事記』と『日本書紀』では表記がかなり違っていて
たとえば、仁徳天皇はオホサザキっていう名前なのですが
（「仁徳」っていうのは諡号といって後々つけられたお名前）
『古事記』では「大雀」
『日本書紀』では「大鷦鷯」と書きます
そんなカンジなので
話題にしたいウジノワキイラツコも
もう面倒なんでカタカナで書いちゃいますね
（ちなみに、「菟道稚郎子」ってのは『日本書紀』の表記です）
で、ウジノワキイラツコ略してウジくんに王位を譲りたかった応神天皇
後継者として有力だった、オホヤマモリ略してヤマモリさんと
後の仁徳であるオホサザキ略してサザキさんを呼び出して
「お前たち、年長の子と年少の子だったらどっちが好き
」
って聞くんです
で、ヤマモリさんは「年長の子です」と答えるんですが
サザキさんが「年少の子です」と答えます
サザキさんは、応神天皇がウジくんに王位を譲りたがってるのを分かってて
年少の子＝ウジくんを大事にしてるよ
ってアピールをしたわけです
で、応神天皇は
「そうだよね じゃ、ウジを皇太子にするから、支えてね」
ってなるんです
……これ、この後ヤマモリさんが黙ってるわけないじゃん
案の定、ここから兄弟の争いが始まります
そして、意外な結末を迎えます