土曜日の物語研究会略してモノケンで
『とりかへばや』の発表があったせいで
自分の中でもちょっとした『とりかへばや』ブームが起こっています
お気に入りの場面だけ飛ばし飛ばしで読んでテンションあげています
……相変わらず単純な千野です
だって面白いんだもん
いつかゼッタイ、キシャで舞台化するんだから
『とりかへばや』というのは「とりかえたい」というイミ
お母さんは違うけれど顔がそっくりな美貌の兄妹
(姉弟かも
書かれていないからワカラナイ
)
それが「男の子っぽい性格の娘」と「女の子っぽい性格の息子」で
性別が逆に育っちゃう
というハナシ
子供たちのお父さんが「とりかへばや(とりかえたい)」と嘆いていて
それがタイトルになっています
……ポイントは
性別を逆に育てちゃう、のではなくて、逆に育っちゃう
というコト
つまり
この子供たちは、自然にそうなっちゃったんです
ほったらかしていたら、そういう性格に育ってきちゃって
息子はお部屋でお絵かきだのお人形遊びだのばっかりしていて
娘は男友達とサッカー……ああ、いや、蹴鞠、ばっかりしていて
という状態になってしまって
そうしたら、お邸にくるお客さんたちが
「あれ、こっちが娘って聞いていた気がするけど……なーんだ、息子だったのか
」
と勝手に誤解して納得するようになっちゃうんです
で、お父さんもなし崩し的に諦めていっちゃって
ついに娘を「若君」、息子を「姫君」と呼ぶようになっちゃう、と……
そこ諦めないでよ、お父さん
……そういうことで、お父さんは常々
「とりかへばや(とりかえたい)」
とため息をつく……と、そういうハナシ
冒頭の、ナリユキが説明されている数ページは
お父さんがなんだか切なくってオモシロイです
流されるがままのお父さん……もう、しっかりして
そしてナリユキのまま……
お父さん、もう引き返せないトコロまでいっちゃうんです