バースディ！

今日は5月5日
節句関係で話題はいくらでもありますが
ここはあえて
とある王朝物語の登場人物で
今日が誕生日のヒト
を紹介しましょう
(あ、あのヒトだ
と分かった方がいたら、ものっすごい王朝物語通ですね)

『うつほ物語』の忠こそクンです
(「ただこそ」と読みます)
あ、名前は幼名です
このコ、元服する前に出家しちゃうので
成人としての名前がありません……
で、このコ、5月5日生まれです
おめでとう、忠こそクン
……いや、まぁ、当時は誕生日を祝う習慣とかありませんけれど

忠こそクンは、『うつほ物語』ではわりと大事なキャラクターです
なにしろ彼が主人公の巻が一巻ありますから
その名も「忠こそ」巻そのまんま
全20巻の３巻目、忠こそクンがとにかく不憫なハナシです

忠こそクンは王朝物語の主人公の例に漏れずイケメン……というか美少年です
……って『うつほ物語』の最初の方って美少年だらけですね考えてみれば
天才少年だった結果、遣唐使になっちゃう清原俊蔭クン
コドモのクセに(笑)、俊蔭のお嬢さんを妊娠させちゃった若小君クン(のち藤原兼雅)
奇跡を起こしながらお母さんを養う、のちの藤原仲忠クン
そしてこの忠こそクン
……ドラマ化とかしたら、人気子役が総出演しなきゃいけなくなりますね

「忠こそ」巻に描かれる忠こそクンの物語は、いわゆる「継子物語」です
お母さんが早死にしちゃって、お父さんの後妻のせいでヒドイ目に遭うという
古今東西にあふれかえっているストーリー
いちばん馴染み深いのは「シンデレラ」ですよね
王朝物語だと何度か話題にしている『落窪物語』があります
だから、パッと思い浮かぶのって……
主人公は女の子なんですよね
で、イジめられるけれど
ある日、王子様が助けてくれて玉の輿に乗るっていう
でも、忠こそクンの物語は一味違います
そもそも忠こそクン、男の子だしね

継子イジメの物語、男の子だとどうなると思いますか
……続きは、また今度