まだまだっ！

桜の時期は終わったみたいな書き方をしちゃいましたが
八重桜はまだまだ楽しめますね

母校の校章が八重桜だったもので
私にとってはちょっと親しみのある花です
華やかな中に可憐な愛らしさがあると思います

八重桜といえば、定番()の

いにしへの奈良のみやこの八重桜 今日九重ににほひぬるかな
(むかしの奈良の都の八重桜、今日はこの宮中にいっそう美しく咲き誇っていますよ)
『詞花和歌集』伊勢大輔

『百人一首』にも入っているので、そこそこ有名かもしれません
詠んだのは伊勢大輔ちゃん
あ、『百人一首』の女流歌人のなかには
「伊勢」さんと「伊勢大輔」ちゃんがいます
全くの別人です
時代も100年ぐらい違うので、気をつけて下さいね

ほんと、女房のナマエって紛らわしいんだからっ
(それが面白いんだよねーってのが千野の研究しているコトでもありますが実は)

で、この和歌
一条天皇のとき、献上された奈良の八重桜
を受け取るおシゴトで
ただ受けとるってどうよ
という藤原道長さんのムチャ振りにこたえた即興の和歌
ほんとは、あの紫式部さんがやるはずだったところを
「新人さんにどうぞ」
って譲られたのだとか
……紫式部さん、それって新人イビりじゃ、ないですよね……
名誉な役を譲ってくれたんですよね……

そんなスーパールーキーの和歌です
この時期にぴったりかも