歌川国芳展に行ってきました
国芳は私の好きな浮世絵師ベスト3に入ります
(あとの二人は鈴木春信と月岡芳年)
この展覧会は何が凄いって
とにかく、国芳だけなのですよ
よく、「○○展」といいつつ、同時代の他の作者の作品が多い展覧会もありますが
……そしてもちろん、そういう内容の方が勉強になることもありますが
でもやっぱり、せっかくならお気に入りの絵師を満喫したいしたいじゃないか
この国芳展は、ほんとに国芳だけ
しかも前期・後期あわせて約420点もが展示されるのです
(後期も行かなきゃ)
とにかく国芳の絵を心ゆくまで満喫できるのです
……あ
例外として国芳作じゃないものに、国芳の死絵がありました
死絵とは、亡くなりましたというオシラセと追悼の絵のコト
これは本人には書けませんからね
でも、これが最後に展示されていて
この展覧会の美学を感じましたよ
国芳は、もう、タダの天才ですよ
ありとあらゆるジャンルの作品を描いていますが
ダイナミックな構図で魅せる武者絵が有名ですかね
そうそう
この国芳展は、宮本武蔵がおっきいクジラさんと闘っている絵がポスターのひとつになっていますね
アレは、大判三枚続の作品
国芳には三枚続のダイナミックな作品に名作がたくさんあります
三枚並べて迫力を出しているのですが、おそらくバラ売りもされていたわけで
一枚一枚でも楽しめる構図になっています
……といっても
あれだけの迫力ですから、バラで買うヒトはいなかったと思いますけれど
冷静に見たら、真ん中はクジラさんもただの切り身だしね
他にも、お茶目な冗談みたいな絵もたくさん描いていますが
……猫だらけの絵とか金魚だらけの絵とか
やっぱり展覧会で見るなら、大判三枚続の武者絵
本で見るのとは迫力が違いましたっ