どーん
と写真を出しましたが
これ、だ~れだ
正解は
西行(さいぎょう)さん
この夏の吉野の旅で撮った写真です
西行さんは各地を旅して生きましたが
吉野にもいた頃があり
吉野には西行庵といって、
こんなカンジで住んでいたハズ
と再現された場所があるのです
西行さん(1118~1190)は、後世の文学に大きな影響を与えた歌人
どの時代にもひとりは、神懸かり的に偉大な歌人がいるものですが
(上代だったら柿本人麻呂とかね)
中世だったらやっぱり西行さんかな
西行さんは、お坊さんですが
出家前は佐藤義清(のりきよ)さんという武士でした
それが、23歳のときに妻子を捨てて出家しちゃうのです
なんで
というのは古くから伝説がいろいろあって、迷宮入り状態
むしろその迷宮がロマンです
その後、各地を旅して生きていきます
旅しては和歌を詠み……
その生き方がたくさんのヒトの心を打ちました
有名なところだと
俳句の松尾芭蕉は西行さんをリスペクトして旅していますね
でも西行さんはただ世を捨てただけじゃなくて
権力者たちとも、なんとも微妙な距離感で交際していたのです
そのへんのカンジって
なーんか、くえないヤツだなぁ
とちょっとニクいです
秀逸なのは鎌倉に残る逸話
西行さんはあの源頼朝とも会っているのですが
鎌倉幕府公式記録『吾妻鏡』に載っているハナシがなかなか凄いのですよ
記録から、頼朝さんの
「このタヌキ坊主めっ……」
という苛立ちが伝わってきそうな素敵エピソードです
(そういえば、後白河院といい、頼朝さんは坊主に苦労させられますね)
続きは明日