永遠の争い

すっかり秋めいてきましたね

春と秋、どちらが好きですか

夏とか言わないで下さいね
私も確かに夏が好きですが

春か秋かというのは、四季をもつ我々の永遠のテーマなのです
それはそれは昔から、どちらがいいか議論されてきたのです
おもに和歌の世界で

基本的には
春の花（おもに桜）VS秋の草葉（おもに紅葉）
どっちにより心を動かされるか
ってコトなんでしょう

古ーいハナシだと、『万葉集』に出てきます
天武天皇に愛された女流歌人
（しかも兄・天智天皇が略奪したとかしないとか）
額田王さん
が長歌で春秋の優劣を詠んでいます
天智天皇の時代のコトらしいので……600年代のハナシですね

……600年代……

すっごくムカシって感じがしますね
基本的に平安時代を見つめている千野は笑
1000年代は『源氏物語』の頃だし
800年代でも業平さんの頃だし
みたいな感じで、800年代まではあまりムカシな気がしないのですが
（逆に戦国時代とかは「つい最近」な気分）
そのせいかそれより前になると急激に「ムカシ」って気がします
……自分の時代感覚が怖い……

閑話休題
額田王さんは

春が来ると鳥が来て鳴くでしょ花も咲くよね
でも山も草も深いから手には取れないよねー
秋は木の葉を見て、もみじを取ってしみじみするの
でもまだ青いのは、ざんねーん

……と、いろいろ言ってみた末
「私は秋山派ね」
という結論に達しています

うーん
春と秋、どっちが好きかなぁ
およそ1400年前からされてきた話題と思うと、凄いものがありますね
秋になってきたからこの話題にしてみたけれど
私は……春かなぁ笑