一昨日、アダ名の話題を出しましたキラキラ

王朝物語の登場人物は、本名が出てこないことが多いですキラキラ
……目上の方の本名を呼ぶのは失礼だったのでしょうかあせる

それでも、『うつほ物語』は地の文でナレーション的に名前を紹介しますし、『落窪物語』は登場人物本人が自分の名前を言いますひらめき電球
……しかし『源氏物語』以降はなかなか名前が出てこないですねあせる
おそばにいる女房が語りますビックリマークって形式だから、設定上、名前を呼べないんじゃないかひらめき電球とかいわれますが……あせる

そうなるとビックリマーク
人物名にアダ名がついていると非常にわかりやすい!!

『源氏物語』の主人公は、名字は「源」ですが、下の名前は出てきませんあせる
光り輝く美しさを持っているから「光源氏」って、これ、要はアダ名ですよねあせる
別に、「源光(みなもとのひかる)」って名前じゃありませんあせる
……冷静に考えてみると、凄いアダ名ですけれどキラキラ
ストレートすぎるというか、ちょっと恥ずかしい汗

他の登場人物も、詠んだ和歌や重要エピソードにちなんだアダ名がついていますひらめき電球
作品の中で、人物同士でアダ名で呼ばれるヒトもいれば、後の時代の人がキャラクター名としてだけ呼ぶアダ名のヒトもいますひらめき電球
女のヒトは「若紫」とか「夕顔」とかみんなアダ名で、本名がぜーんぜん出てきませんね汗
(そもそも女性には名前がなかったという説もあるあせる
男のヒトも「夕霧」とか「柏木」とか「薫」とか、別に本名でもなんでもありませんあせる

でも、本当に、アダ名だけでもついているのは素晴らしいひらめき電球
『源氏物語』の人物はだいたいアダ名がついているのでわかりやすいのです!!

逆に、アダ名もついていないからオシゴト名でしか呼べない人物だらけ、という作品の方が実は多いです!!
「中将」とか「大納言」とか、官職(オシゴト)名しか出てこなくて、しかも途中で出世しちゃうとDASH!
「え!?この中将とあの中将は同じヒト!?あ、さっきの場面で昇進したからこのヒトは別人か!!
という混乱がザラに起こりますあせる

現代におきかえると、キャラクター名がついていなくて、みんな「部長」とか「課長」とか呼ばれているイメージですよあせる
この部長はさっきの部長とは別人だわ、とかアタマの中で整理して読まなきゃいけないので大変!!というわけあせる

当時の読者はよくこれで読めていたなぁと思います汗
フシギフシギ!!