かき氷が食べたい女

連日、やりきれない残暑ですね……
みなさん、体調など崩されていませんか

先日話題にしたホラーもそうですが
まだまだ涼しくなるためのモノが必要ですね
今年の夏は、かき氷を食べに行っていないなぁ……
と残念な気持ちになっていたのですが、まだまだこれからでしょうか
……それもそれで、なんだかなぁ、ですが

かき氷は、平安時代の作品にも出てきます
たとえば、『うつほ物語』
以前に紹介した
遣唐使に行くはずが漂流して
不思議の国で天人から琴を授けられ
その琴を子孫代々に伝えるのだ
という物語
（かなり乱暴にざっくり説明しています）
琴を授けられた俊蔭さんの孫である仲忠くん
がメインの男の子として登場するのですが
（仲忠くんの小さい頃の苦労話は以前に紹介しました）
仲忠くんの奥さんが、かき氷を食べまくる
という場面があるのです

かき氷は「けづりひ（削り氷）」と出てきます
でも
今と違って、昔は気軽に氷なんて作れません
氷は、とんでもない高級品なのですよ

仲忠くんは苦労もしましたが
お父さんと再会して、認知してもらって、エリート貴族になれました
そして奥さんには、皇女、つまりミカドのお嬢さんをもらいました
そんな奥さんだから、かき氷も食べられるのです
さすが皇女だわ……

庶民でも氷が気軽に食べられる時代に生まれた我々は幸せです
あー、かき氷が食べたい