王朝の酒好き女子

昨日の記事に、なんとバリィさんからコメントが……
きゃあ嬉しい
ありがとう、バリィさん

後輩が買ってきたバリィさんの寝ざけは本当においしかったです
バリィさんご本人がおっしゃるように、非常に飲みやすい
どう飲みやすいかって、なんというか……辛口の水って感じでした
全くクセがなくて、するする呑めちゃう
お酒は辛口が好きなので、好みの味でした

千野は美味しいスイーツは分かりませんが、美味しいお酒ならちょっと語れます

女子らしくないぞー

と言われそうなので、古典の世界から味方を探すと……
『とはずがたり』を書いた後深草院二条ちゃん
このヒトだって酒好き女子でした

そもそも、『とはずがたり』にはたびたび宴会場面が出てきます
二条ちゃん、ちょっと宴会の華だったっぽいです
それはもちろん、政治的なアレコレをえがく上で大事
今だって、お酒の席でいろんな駆け引きがされますから

でも、それだけじゃなく

『とはずがたり』には二条ちゃんが個人的にも酒好き女子だったことをうかがわせるエピソードが多いです
「今日は一日中酒盛りで終わっちゃいました」
とか、よくサラッと書いてあります

それに、こんなコトも
二条ちゃんが乳母のお家にいたときのコト
愛人の西園寺実兼さまがこっそりやってくるのですが
実兼さまが来ていると知らない乳母たちが、酒盛りだーと騒ぎまくります
さらに二条ちゃんが顔を出さないと、
「アナタ（＝二条ちゃん）の好きな白いモノがありますよー」
って言ってくるのです
白いモノとはお酒のコト
当時はまだ清酒はなくて濁り酒みたいな感じだったから白いのですね
実兼さまは、
「ねえねえ、君の好きな白いモノって何」
って聞いてきます
（分かっていて聞くイジワルかな）
二条ちゃんもそこは愛人の前なので
霜とか雪とか霰とか、オシャレなことを言って誤魔化したいのですが、それも信じてくれなそう
結局、
「私は変わり者だから、白いモノといったらお酒お酒を時々ほしがるからああ言われちゃうんですっ」
と言ってしまう
そうしたら実兼さまは大爆笑
（きっとそんな二条ちゃんが可愛かったんでしょうね）
「いいコト聞いたじゃあ、うちに来たときは君の好きな白いモノを探して用意しとかないとな」
と言ったとか

こういう子が魅力的に描かれている（本人が書いているんですが）と安心しますね
二条ちゃんは、酒好き女子の味方です
……まぁ、この子も恥ずかしがっていますけど