……で、昨日のハナシの続きひらめき電球


「かきつばた」でアイウエオ作文した和歌を詠め!!

というムチャ振りをされた『伊勢物語』の主人公星


こんな和歌を詠みました音譜


らころも

つつなれにし

ましあれば

るばる来ぬる

びをしぞ思ふ


ビックリマークなっているでしょ!?

イミは……、


「からころも(唐衣)」を着ていて、くたっとなったカンジの、

そういう慣れきった仲のヨメが待っているからさ、

はるばる来ちゃった、この旅を、

……まぁ、思うこともあるわけさDASH!


ということ音譜


しかもこれ……、

「からころも(唐衣)き(着)つつ」に始まって……、

「なれ」「つま(褄)」「張る」という、着物関係の言葉を掛けて、

全体のイメージを統一しているのです!!

(こういうテクニックを「縁語(えんご)」と言いますひらめき電球

 ちなみにアイウエオ作文的なテクニックは「折句(おりく)」と言いますひらめき電球


……この人、天才じゃないですか!?

凄すぎて……ちょっとイヤミか!?って思うぐらいだ……あせる


で、こんなのを主人公が詠んでしまったものだから、

ムチャ振りをしたお友達は、感動して泣いちゃいますあせる

しかもその涙で、お弁当の乾飯(「かれいい」。携帯用のドライご飯です)がふやけちゃいますあせる

(お水で戻す必要がなくなって良かったのかも!? 

 ちょっと塩味つきそうだしひらめき電球


ちなみにこの和歌、

もとは『古今和歌集』に入っている在原業平さんの作です音譜

(だから業平さんは関東まで来たとか思われているキラキラ

『古今和歌集』でも、『伊勢物語』と同じで東への旅の途中で三河の八橋で詠んだよーってなっていますひらめき電球

でも、業平さんも一応貴族だし……そんなヒマあったのかなぁはてなマーク

「旅したという設定」で作ったんじゃないかともとれますひらめき電球

でもでも!!

業平さんの作だというのはきっと本当だから!!


このヒト、本当に天才だなぁと思いますラブラブラブラブ