昨日に引き続き、浜中さんのハナシ
王朝物語といえば、恋
浜中さんも、しっかりラブストーリーやりますよ
亡きお父さんが唐の皇子に生まれ変わっているとのハナシを真に受けて
(まぁホントだったのですが)
唐に渡ってしまった浜中さん
亡きお父さんは7~8歳の少年に生まれ変わっていました
見た目はコドモ、中身はお父さん
この奇妙な少年に会うことで、もはや目的は達成されました
……しかし、ハナシはここから
浜中さん、なんと
その皇子のお母さんと恋に落ちます……
皇子の母ですから、唐の皇帝の后ということになります
后に手を出すのはマズいですよね
でも、問題はそこじゃない
お父さんの、生まれ変わり先の、お母さんですよ……
それって、浜中さんにとっては何にあたるんでしょうね
……お祖母ちゃん
でも生まれ変わり先だから一切の血縁はないけれど
訳が分からないながら、
なんだかとってもイケナイ恋の感じがしますよね
またお父さん視点で考えてみると面白い
前世の息子が、現世の母と恋に落ちるわけですから
しかしハナシはこれだけではありません
実は、后は日本と唐のハーフだったのです
(都合の良すぎる設定、とか言わないで)
后との大恋愛の末、浜中さんは泣く泣く日本に帰ります
そのとき、后から、
「日本にいる母と、父違いの妹によろしく」
と言われます
そして、今度は日本にいる后の父違いの妹との恋が始まるのです
またこの妹というのが、吉野に住んでいまして
唐から帰ってきたと思ったら、今度は吉野ですよ
京都から吉野、案外遠いですよ
……浜中さんのフットワークの軽さには脱帽です
『浜松中納言物語』、凄いハナシでしょ
面白いのは『源氏物語』ばかりじゃないんですよー