昔の学生は自由だった。
君たちより楽しい青春を送った。
これ、私が高校生の頃に、授業中に先生が言いました。
説教の途中で言われたわけでもなく、ふとした授業の合間に、突然私たちにかけた言葉です。
あの先生の青春時代はだいたい60年前になると思います。
1960年代の漫画の代表作は「巨人の星」「ゴルゴ13」「ルパン」「おそ松くん」など。
努力、根性、男は黙ってモミアゲ、夢いっぱいSFの作品が多そうな。
当時は東京大学などで学生運動が盛んだったようです。
先生の言う「自由だった」とは、「右向け右をしない自由もあったんだ」っていう意味だったのかな。私たちは素直でつまらない生徒達に見えたんでしょうか
一方、私が中学、高校時代に読んできた漫画は、
紡木たく、藤村真里、いくえみ綾さんの作品が多く、
「ホットロード」、「降っても晴れても」、「I LOVE HER」など。
あとは時々、兄から「ろくでなしBLUES」「ブラックジャック」を拝借して読んでました。
この頃、社会に反抗したいとかいう気持ちなんて持ってました??
学生運動が各地で起こった時代から30年経つと、とても安定した世の中になってました。
アナログの良さも知ってるのは今の私たちの特権ですよね。
そしてさらに30年経った現在、うちの子たちの愛読書は
「東京リベンジャーズ」「鬼滅の刃」「マッシュル」です。
こぶしと刀ですよ。確かに友情、家族愛などの人間模様も描かれてますが、
ちょっと偏ってないか?
今の時代はデジタル、ネットが発展しすぎて、便利だし自分の考えを世の中に簡単に発信することができるけど、匿名で机上で済ませることができる。
「当たって砕けろ」期で育ったあの先生は、現代っ子の生徒たちに今はなんという声がけをしているのかなー。