今日は、バレエのレッスンのあとピアノリサイタルへ。及川浩治さんのオールショパンプログラムは、この上ない贅沢なラインナップ。






私は、ショパンの生涯が記されていたパンフレットのある一節に目を奪われた。

「(前略)そんな時ワルシャワでロシアに対する革命が起こり、一緒に来ていた友人もロシア軍と戦うため故国に帰ってしまった。ショパンも一緒に戦いたかったが、父から『ただ剣をとるだけが国のためではない、芸術によって祖国を永遠のものにするのだ』と説かれ都にとどまった。(中略)次のシュトゥットガルトでは、ワルシャワが陥落したという絶望的な知らせが待っていた。そしてこの絶望感か革命op.10-12を生んだ。(後略)」



少し前であれば、これを単なる歴史的な出来事としてしか読んでいなかっただろう。

しかし、今、まさに同じようなことが現実のものとして起きてしまっている。

ショパンも、ワルシャワとロシアが戦うという現実に遭遇していたのだ。

私は、なんとも言えない気分になった。
なんだかショパンを身近に感じた。