夕食後。
主人と2人でソファに座る。
主人はテレビ、私は読書。
時たまスマホを眺め、
・・・実に静かな時間が流れる。
約半年前まで、
子供たちと一緒に生活していた日々が、
果たして本当のことだったのだろうか。
私達は、本当に子育てなんてしてきたのだろうか。
2人でこうしている時間が
すでに当たり前になり、
ずっと昔から
こんな生活をしていたような
そんな錯覚すら覚える。
「ねぇ、私って本当に子供を育てたの?」
なんて、バカみたいなことを聞いてみたりして。
こんな自分のことしか考えていないような人間が
果たして本当に子育てなんてしてきたのか
自分でも疑わしい。
なんだか、とっても不思議な感覚。
子供たちは、それぞれどう思ってるのかな。
きっとね・・・
彼らは、自分たちの未来のことにしか
目を向けていないはず。
かつての自分たちが、そうしてきたようにね。