いよいよ手術室へ。

56人のスタッフがキビキビと動いている。

(ほぅ、これがよくドラマなどで見る手術室ね。いかにもって感じ)


身ぐるみを剥がされた私は、スタッフ総出で腕やら胸やらに器具を装着され、手術台に仰向けになった。無影灯は私がイメージしていた天井に備え付けのものではなく、可動式のものだった。

おぉ!これが本物の無影灯か。


あれよあれよという間に、酸素マスクも装着。

「今から頭がボーッとしてきますからね」

という看護師さんに対し、

「もう眠るんですか?」

と聞く私。

「いえ、まだ眠りませんよ」


と言われたものの、たちまち変な気分に。

例えるなら、普段お酒を飲まない私が、お酒を飲んだ時に感じる、ポワワ〜〜ンとしたほろ酔い気分に似ている。

いつ眠くなるのかなぁと思ったのが最後。

右肩をトントンとされ「〇〇さん、手術終わりましたよ」という声で目が覚めた。

その間、2時間。


こうして、私の初手術は終わった。