ちょっと気が早いけれど、お正月の話題。

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 私の両親は、道北の留萌管内にある羽幌町の出身だが、そのルーツは、富山県にある。

 本州からの移住者の中でも、富山県は全国で5番目に多いという。それは、明治時代に北海道庁が団体での北海道への移住を奨励する制度を定めたことや、富山県庁が集団での北海道移住を奨励していたことなどが、移住者が多い理由であるようだ。

 移住のきっかけの一つとなったのが、北海道で作られる魚肥(ニシン肥)というのも興味深い。当時、大量に獲れたニシンは肥料に加工され、北前船で北海道から全国へ運ばれた。特に富山県では多くの田んぼで使われていたそうだ。

 私には、ずっと気になっていることがある。それは、私の実家のお雑煮に、焼いた「カジカ」の身が入っていることだ。ひょっとすると、これは富山から伝わるものなのではないだろうか。

 先日、富山県出身の方に聞いてみると、「富山は魚の獲れるところだから、お雑煮に入れることもあるかもしれませんね」と言っていた。たしかに、ネットで「富山県のお雑煮」と検索すると、サバ、フクラギ、カワハギなどを入れているものがあった。また、具材が多いというのも富山県のお雑煮の特徴だという。

 たしかに、私の実家のお雑煮も具材が多い。そして、私が作るお雑煮もまた具沢山だ。我が家にも多少なりとも富山の風習が流れているのかもしれない。
実家の「カジカ入り雑煮」、これは富山県と関係があるのか。未だに気になって仕方がない私である。